自宅に個人用Dropboxを作るLima(元Plug)がChromecastに対応, Kicistarterの資金獲得額10位に

Plugが資金募集Kickstarterで開始してから、その後の36日は、驚異的だった。まず、Plugは商標権問題で名前を変えLimaになった。でもそのほかはすべて、元のままだ。その69ドルのアダプタをUSBのハードディスクにつなぐと、ディスクがパーソナルなDropboxになり、そこらのいろんなデバイスから使える。そして今度は、Chromecastでも使えるようになる。

使い方は、まずその小さなアダプタをルータと、一つまたは複数のUSBハードディスクにつなぐ。そして自分のコンピュータの上でLimaのアプリケーションを立ち上げると、あなたのファイルシステムの完全なシンク模像がLimaの上に出現し、ほかのデバイスからもアクセスできるようになる。家でも、外出先でも。この‘おうちでDropbox’の唯一の制限は、ストレージの容量がUSBドライブの容量に限定されることだ。

Limaの実態は、Linuxが動いている小さなコンピュータだ。そのLinuxはLimaのアダプタとユーザのデバイス(ルータ、コンピュータなど)をVPNで接続する。そうすると実感としては、ブラウザで自分のDropboxファイルにアクセスしてるのと同じになる。ただし、フォルダをどれかのデバイスにキャッシュできる、という便利なオプションがある。それは、Spotifyのオフラインのプレイリストボタンに似ている。また、料金を払う必要がないし、ファイルはAmazon S3など未知の場所に保存されず、あくまでも自分のデバイス上にある。Limaのアダプタは12月発売予定だ。

GoogleのChromecast対応は、SDKを利用してメディアのコンテンツを携帯やタブレットからテレビにストリーミングする。音楽でも写真でもビデオでもOKだ。100ドルちょっと(69ドル+35ドル)で、自分のコンピュータにあるものを、ソファに寝そべって見れるようになるのだ。

“Limaに保存されていたビデオはどれも自動的に再エンコードされる”、と協同ファウンダでCEOのSéverin Marcombesが教えてくれた。“各ビデオのh.264バージョンがLimaのキャッシュに保存される”。

この再エンコード(エンコード変換)は前から、Limaのユーザが自分のビデオを携帯やタブレットで見るために必要だった。とくに、ストリーミングビデオはh.264だけというiOSデバイスではそうなる。そこでチームは、それをさらに一歩進めてChromecastのサポートをiOSやAndroidのアプリに構築したのだ。

Limaのデバイスよりも印象が鮮烈なのが、Kickstarterでの資金募集だ。7月にぼくはこう書いた: “Kickstarterで資金募集が始まったが、目標額は69000ドルと比較的低い。このパリのスタートアップにはすぐに1000人ぐらいの支援者が集まり、目標額を達成するだろう”。ところが結果は、そんな生ぬるいものではなかった。

わずか12時間で、Limaは目標額69000ドルを突破した。24日で85万8000ドルを集めたLimaは、Kickstarterのテクノロジ部門で集めた資金額の第10位にのし上がった。10位内には、Form1(3Dプリンタ)やOculus Rift(拡張現実ヘッドセット)なども登場している。今野次馬たちの心は、100万ドルを突破するかどうかで、やきもきしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))