昨日(米国時間9/19)はGoogleが、会話によるインタフェイスを提供するAPI.aiを買収したが、チャットボット方面の人材を求めている大手テク企業はGoogleだけではなさそうだ。本誌TechCrunchが得た情報によると、Angel.ai(元GoButler)が、少なくともその一部が、Amazonに買収された。
そのeコマース巨大企業によると、同社は確かにAngel.aiの協同ファウンダーでCEOのNavid Hadzaadを社員として迎えた。スポークスパーソンは曰く、“NavidがAmazonで仕事を始めたことを確認する。その初日は昨日(米国時間9/19)だった。現時点ではこれ以外に共有すべき情報はない”。
LinkedInで確認するとHadzaadの新しい職務は: “Head of New Bot Products at Amazon”だ。Amazonにおけるボット製品担当、と明記されている。Angel.aiの社員も数名Amazonに入り、またAngel.aiの技術やデータも買収の対象になったようだ。
Angel.aiは2015年の7月に、シリーズAで8百万ドルを調達しているが、今回の買収が投資家に大きなリターンをもたらすことはなさそうだ。そのラウンドをリードしたのはGeneral Catalyst Partners、これにLakestar, Rocket InternetのGlobal Founders Capital, Slow Ventures, BoxGroup, Ashton KutcherとGuy OsearyのSound Ventures, そしてCherry Venturesが参加した。
GoButlerはユーザーが何でもリクエストできる仮想アシスタントをローンチしたが、その後何度か方向性を変えて、今のAngel.aiの形…自然言語技術をサードパーティデベロッパーに提供…に落ち着いた。
Angel.aiのCEO Hadzaadがかつて言った“会話型コマース”を、Amazonも指向しているようだから、そのためのチャットボット技術者が欲しかったのだ、と思われる。