衣料レンタルのRent the Runwayが評価額約1100億円で資金調達

衣類、装飾品などを貸し出すスタートアップであるRent the Runwayは、1.25億ドル(約140億円)の調達ラウンドをFranklin Templeton InvestmentsおよびBain Capital Venturesのリードで完了した。このラウンドの企業評価額は10億ドル(約1100億円)だった。これで同社の総調達金額は3.37億ドルになった。

「シェアすることによる動的な所有という概念は、Rent the Runwayがこの10年間先行して手がけてきた方法であり、我々がこのサブスクリプションサービス市場をリードし今後も革新を続けていけることを大いに喜んでいる」とRent the RunwayのCEOであるJennifer Hyman氏が声明で語った。

昨年9月、Rent the Runwayはサンフランシスコに物理店舗を開き、それが同社にとって5番目の単独店舗だった。10年前に創業したRent the Runwayは、当初の「ワンタイムレンタル」のみのサービスだったが、現在は2種類のサブスクリプションサービスを含め3種類のサービスを提供している。

今回の資金調達によって、Rent the Runwayは同社のサブスクリプション事業の規模を拡大し、衣類・室内装飾の品揃えを広げ、配送施設を追加する計画だ。

同社の設立以来、いくつものファッションサービスがでてきた。中でも目立っているのがStitchFixで、2017年には上場を果たした。しかし、Rent the Runwayが他社と違うのは、「他社はものを買わせようとしている」とCOO Maureen Sullivanが昨年9月に言っていたように「顧客は自宅のクローゼットに溜まるものをまだ買っている」ことだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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