製造業向けのカタログポータルサイト「Cluez(クルーズ)」と工業用資材の価格検索サイト「Aperza(アペルザ)」、製造業向けのニュースサイト「ものづくりニュース」など、製造業向けに特化したインターネットサービスを提供するアペルザは3月21日、元ソニー会長の出井伸之氏や元楽天副社長の島田亨氏、メルカリ取締役の小泉文明氏の3名のエンジェル投資家を割当先とする第三者割当増資を実施したことを明らかにした。金額は非公表。
2016年7月に設立したアペルザは、2016年11月にGMO VenturePartners(GMO-VP)を引受先とした1億5000万円の資金調達も実施している。今回で2度目の資金調達を実施したことになる。
今回の調達は金額非公開ながら、関係者によると数百万円程度で、人材面での意味が強そうだ。エンジェル投資家が経営顧問となって経営基盤の強化を図るほか、人材拡充、海外戦略強化およびオンラインコマース市場への展開を推進していくという。
間接資材メーカーの数は約3000社、価格情報の数は380万点以上に成長
「ものづくりの産業構造をリデザインする」というミッションのもと、2016年7月に設立したアペルザ。
2016年11月時点ではCluezに掲載されている間接資材メーカーの数は1500社、Aperzaに掲載されている価格情報の数は260万点となっていたが、現在では間接資材メーカーの数が約3000社、価格情報は380万点以上に拡大した。その裏には電子部品および半導体の検索エンジンを提供するOctopartとの提携も関係していると見られる。
また、2017年1月に日本電気制御機器工業会と製品情報サイトを共同で開設するなど、ビジネスの裾野を少しずつ広げていっている。