人気上昇中のホスティングサービスDigitalOceanが今日(米国時間10/28)Mesosphereとのパートナーシップを発表し、ユーザはMesosphereのクラスタをDigitalOcean上で手早く実装し展開できることになった。Mesosphereの基本コンセプトは、DigitalOceanやGoogle Compute Engine、AWSなどの上にあるクラスタを、ユーザが自分のアプリケーションのための単一のリソースプールのように扱えることだ。そのサービスは、オープンソースのApache Mesosプロジェクトをベースにしている。
ユーザが独自にMesosのクラスタをセットアップしようとすると、細かい手順をすべて自分でやらなければならないが、これからはDOとMSがパートナーしたことによって、セットアップはほんの数分で終る。ユーザは二つの開始時構成から一つを選ぶ(小さな構成か高可用性実現のためのサーバ12台の大きな構成)か、または、独自のカスタムインストールを選ぶ。後者ではユーザは、自分が使用するDigialOceanのSSDベースのインスタンスの、数やタイプを指定する。どちらのやり方でも、構成作業に要する時間は数分だ。
DigitalOceanのCEOで協同ファウンダのBen Uretskyによると、同社とMesosphereはシームレスなワークフローとユーザ体験を確保するために密接に協働した。彼によると、と、DevやOpsがMesospherを利用することの意義を一言で言えば、“それが、アプリケーションを展開〜スケール〜管理するためのもっとも容易な方法”、だからだ。
“MesosphereがDigitalOceanにあれば、デベロッパはアプリケーションに集中できる。サーバのことは忘れてもよい”、とMesosphereのCEOで協同ファウンダのFlorian Leibertは今日の声明文の中で言っている。“既存のコンテナ化アプリケーションをMesospheのMarathonでオーケストレーションするなら、コードの変更はまったく要らない。新しいアプリケーションもApache MesosのAPIをダイレクトに利用できるから、すべてのクラウドインスタンスを一つの大きなコンピュータのように扱える。複数のサーバやホスト名を気にする必要はまったくない”。
DigitalOceanにとって今日の発表は、サーバのクラスタをサービスに中心に据えていく動きの第二弾だ。9月に同社はCoreOSのサポートを立ち上げ、コンテナを主役とするLinuxディストリビューションにより、アプリケーションの大規模な展開を可能にした。DigitalOcean元々、安価な(月額5ドルから)仮想プライベートサーバによるホスティングプラットホームとして人気者になったが、それだけでは企業としての今後の伸びしろがない。AWSなどの大手と四つに組むためには、簡単で使いやすいという持ち味を維持しながらサービスの多様化と高度化を果敢に進めていかなければならない。今日発表されたMesosphereとのパートナーシップも、同社が未来への浮力と推進力を失わないための懸命の努力だ。たとえばAWS上のMesosのクラスタのセットアップはかなり時間がかかるが、DigitalOceanならほんの数クリックで完了する。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))