バーチャルイベントのSight Tech Globalが2020年12月2日〜3日に開催される。今すぐ、無料の参加パスを申し込もう。視覚障がい者の生活を向上させるAI関連テクノロジーとアクセシビリティを考えるセッションを多数予定している。
本記事の後半で2つのセッションを新たに公開する。また、Sight Tech Globalのホストも紹介しよう。Be My Eyesのバイスプレジデントで、人気ポッドキャスト「Be My Eyes」と「13 Letters」を配信しているWill Butler(ウィル・バトラー)氏だ。バトラー氏はSight Tech Globalのバーチャル「デスク」を運営して、セッションの解説やスピーカーと進行役の紹介をする。Be My EyesはSight Tech Globalの参加者をサポートするパートナーにもなっていて、イベント中にボランティアが待機し質問がある人に対応する。
バトラー氏は、このイベントでTechCrunch関係者が進行する一部のセッションにも参加する。
では新しいセッションを2つ、紹介しよう。
AI, Fairness and Bias: What technologists and advocates need to do to ensure that AI helps instead of harms people with disabilities(AI、公平性、偏見:AIを障がい者に悪影響を及ぼさず役立てるために技術者と支援者に求められること)
自然言語処理やコンピュータビジョンといったAIベースのテクノロジーがアクセシビリティに大いに役立つツールであることは明らかだが、データベースの中に確立された「普通の人」と障がいのある人を対比することによってAIテクノロジーが偏見を助長することもある。このセッションではそうした例(雇用関連ソフトウェア、福祉に関する決定、自動運転車など)と、問題の解決に役立つアプローチをいちから考える。
Jutta Treviranus(ユタ・トレヴィラヌス、Inclusive Design Research Center、ディレクター)
Lydia Brown(リディア・ブラウン、Privacy and Data Project、ポリシーカウンセル)
進行:Jim Fruchterman(ジム・フルヒターマン、Benetech、創業者)
Inventors invent: Three new takes on assistive technology(発明者たちの発明:アシスティブテクノロジーに関する3つの新しい成果)
発明者たちはその優れた才能を視覚障がい者の支援に役立てることに長く取り組んできた。代表的な例として、6点式点字を考案したLouis Braille(ルイ・ブライユ)や、AI研究者で読み上げ機など多くの発明をしたRay Kurzweil(レイ・カーツワイル)といったイノベーターが挙げられる。現在の熱意あるパイオニアたちには、安価なセンサー、高速データネットワーク、クラウド上のデータとコンピューティングがあり、これまでできなかったことができるようになっている。このセッションでは、3人の創業者が障がいのある人々の生活を向上させると信じて製品化したばかり、あるいはまもなく製品化される成果を紹介する。
Keith Kirkland(キース・カークランド、Wayband)
Karthik Mahadevan(カールティク・マハーデーヴァン、Envision Glasses)
Andreas Forsland(アンドレアス・フォースランド、Cognixion)
進行:Ned Desmond(ネッド・デズモンド)
サンフランシスコのベイエリアで75年にわたって人々を支援しているNPOのVista Center for the Blind and Visually Impairedが、Sight Tech Globalを設立した。このイベントは完全にボランティアによって運営され、収益はすべてVista Centerの収入となり視覚障がい者の支援に使われる。Waymo、Salesforce、Mojo Vision、Ford、Vispero、Google、Microsoft、Amazon、Wells Fargo、Comcast、accessiBe、Eyedaptic、APH、Humanware、Verizon Media、TechCrunchがスポンサーとしてSight Tech Globalを支援していることに大変感謝している。引き続き、スポンサーについての問い合わせをお待ちしている。
関連記事
・視覚障がい者のためのAI視覚をテーマとするSight Tech Globalカンファレンス開催
・Appleのアクセシビリティリサーチ責任者や盲ろうの障がい者権利弁護士などがバーチャルイベントのSight Tech Globalに登場
・視覚障がい者のためのアクセシビリティと支援技術を語るバーチャルイベント「Sight Tech Global」のセッションを紹介
カテゴリー:イベント情報
タグ:Sight Tech Global、アクセシビリティ
[原文へ]
(翻訳:Kaori Koyama)