退職回避AI開発でカオナビと楽天技術研究所が連携

クラウド人材管理システムを提供するカオナビは2月8日、楽天技術研究所と連携して従業員のコンディションや退職リスクを予測するAIの開発を進めることを発表した。「HR Dataイノベーションプロジェクト」と名付け、3月29日まで参加企業を募集する。

カオナビ代表取締役社長の柳橋仁機(左)と、楽天技術研究所代表の森正弥氏(右)

楽天技術研究所は楽天グループの研究機関で、グループのインフラの整備、データ分析、新しいユーザー体験の創造を研究の柱とした企業だ。

同プロジェクトは、アンケート調査や人事担当者の経験を基にした従業員のコンディション把握に限界があることから、効率的かつ精度の高いコンディション・退職リスク予測を実現することを目指す。

参加企業が収集したアンケートや人事データ(勤怠、性格、顔画像、ストレス、退職状況など)を、楽天技術研究所のディープラーニング技術を用いて分析。参加企業には、データの分析結果や完成したAIの先行提供などを予定しているという。

参加企業の条件は、カオナビを導入している、もしくは導入を検討している企業。実際に参加するには、人事データ(勤怠、性格、顔画像、ストレス、退職状況など)の収集・提供が必要になる。

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TechCrunch Japan

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