鎌倉市が行政手続きを効率化する「Graffer窓口印刷」の実証実験を開始

グラファーは3月28日、鎌倉市と共同で住民が市役所へ書類を提出する際の「手書き作業」を減らす実証実験を開始した。

グラファーと鎌倉市はこれまでにも共同で、「鎌倉市くらしの手続きガイド」の試験運用版を提供。このガイドでは、設問に答えていくだけで転入や転出などで必要な手続きと該当する市役所の窓口のリストを作成してくれる。月間で1000を超えるアクセスが記録されているとのこと。

今回の実証実験では、同ガイドでリストアップされた提出書類をPCやスマートフォンで事前に作成できる、「Graffer窓口印刷」サービスを導入する。

同サービスでフォームに必要項目を入力するとQRコードが作成されるので、このコードを鎌倉市役所の本庁舎1階受付に置かれた専用端末へかざせば、住民が提出書類を手書きすることなくまとめて印刷できる。

書類の印刷は無料で住民の費用負担もない。なお今回の実験では、書類作成時に繰り返し記入が求められる、氏名・住所・生年月日・電話番号の4項目が事前入力の対象とするが、今後は活用状況に応じて項目を増やす予定とのこと。

面倒な手書き作業をQRコードで一部軽減できるうえ、設問に答えるだけで提出が必要な書類がそろうため、PCやスマホの操作が苦にならない住民にとっては非常に重宝しそうな機能だ。市役所側も氏名・住所・生年月日・電話番号といった重要な情報の抜け漏れを防げ、読みやすい印刷文字で確認できるので窓口業務の効率化を図れるだろう。

なおグラファーは3月5日に「Graffer手続きガイド」を埼玉県横瀬町にも「横瀬町 手続きガイド 試験運用版」として導入している。

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TechCrunch Japan

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