電動キックボードのシェアリング事業を展開するLimeは12月17日、サブスクリプションサービス「LimePass」を開始した。本日よりアメリカ、オーストラリアとニュージーランドで利用でき、他の国や地域でも2020年1月より開始する予定だ。
週額のLimePassの値段は国や地域による異なる。だが、LimeはTechCrunchの取材に対し、多くのアメリカの都市では週4.99ドルとなると答えた。
Limeによると、LimePassは電動キックボードを通勤や通学で使うユーザーにとってお得なサービスという位置付け。確かに、通勤や通学で、週5日、毎日2回、Limeのキックボードを利用するのであれば、メリットは大きいと言える。だが、定額となるのは解錠の料金のみで、乗った分の代金は別途発生する。
Limeでプロダクトマネージャーを務めるKevin Shi氏は「我々が抱えるユーザーの半数以上は通勤や通学など毎日の移動に(同社の電動キックボードを)利用している」とコメント。「LimePassはそんな彼らの街の移動をよりコストパフォーマンスの高いものにし、忙しいスケジュールをこなす手助けをする」(Shi氏)
Limeのサブスクリプションサービスは決して目新しいものではない。電動キックボードのD2C事業も展開している競合のBirdは4月より月額で機体を借りることのできる乗り放題のサブスクリプションサービスを開始。Uberの「Ride Pass」やLyftの「Lyft Pink」といったよりオプションの多いサブスクリプションサービスでは、電動キックボードに加え、自転車も利用できる。サービスにより値段や中身が違うのは当然だが。