スパイダープラスは5月24日、関西電力グループの総合設備工事会社「きんでん」と協力し、図面管理・情報共有システム「SPIDERPLUS」(スパイダープラス)とOCR連携による確認作業支援機能を開発し、実証実験を開始すると発表した。
電気設備工事では、設計時と施工後の電力量計情報の照合・確認を行うことになっているが、その際作業員が10桁以上に及ぶメーターの製造番号や各種数値を目視すると同時に手書きでメモを行うという。そのため表示内容の見間違いや書き間違い、警告表示の見逃しなどのヒューマンエラーが起きやすく、業務時間が伸びる原因の1つとなっているそうだ。
このような課題を解決すべく、スパイダープラスはきんでんと協力し、SPIDERPLUSとOCR技術の連携による「確認作業支援機能」を開発した。SPIDERPLUSの入ったタブレットで電力量計を撮影し、画像データをクラウドに送信すれば、画像内の文字をOCR連携によって認識し、その結果と設計時の情報とが自動照合される。また、相違判定の際は確認支援機能によって警告が表示される。OCR処理による自動判定と、作業員の目視を合わせたダブルチェックを実施することで、ヒューマンエラーの防止に加え、確実な作業管理と効率化につなげられるとしている。
OCR連携による確認作業支援機能のメリット
- 警告表示による見間違いや見逃しの防止:設計値と異なる仕様や設定値である場合、電力量計に誤結線などのエラーが表示されている場合などは、警告を表示し見逃しを防止
- 情報流用による省力化:設置済みの電力量計情報の収集のみを目的とする場合を含めて、OCR処理結果の情報流用による省力化が可能となる
- 読み取りデータの保存:写真を撮影すると、読み取りデータが保存される(別売の電力量計を撮影用補助具として使用することを推奨)
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