出先で少し作業をしたいけど、近くのカフェは満席でいいスペースが見つからない ―― そんなビジネスパーソンは、会議室シェアサービス「Spacee」提供元のスペイシーが新たに始めるサービスをチェックしてみるといいかもしれない。
スペイシーは10月13日より、席単位で利用できるワークスペースのシェアサービスを始める。このサービスはスマホやPCから首都圏を中心としたワークスペースを検索、席単位で予約できるというもの。注目すべき点は全席Wi-Fiと電源を完備していて、最も安い場所だと30分50円から利用できるということだ。
もともとスペイシーでは、空いている会議室やオフィスの一部を会議室として貸し借りできるサービスを提供してきた。すでに首都圏を中心に会議施設や研修施設、イベントホールなど3000室以上のスペースが掲載。主にビジネスミーティングや研修で活用され、累計利用者数は100万人を超える。
今回新たに始めるワークスペースのシェアサービスについては、部屋単位ではなく席単位でのシェアとなるが仕組みや利用方法は従来と変わらない。これまで蓄積してきた遊休スペースをマッチングするノウハウを活用して、1年後には2万席の提供、50万人の利用を目指すという。
近年はリモートワークや副業、フリーランスなど働き方の多様化が進んでいる。オフィス以外のスペースで仕事をする人も多いだろうから、短時間かつ手頃な価格から利用できるスペースへのニーズはありそうだ。事前に予約できれば、現地に行ってみたら満席で入れなかったということもなくなる。
今回スペイシーで扱うワーキングスペースではWi-Fiと電源完備に加え、女性用のパウダールームやメイク道具、男性用のプレススチーマーなども提供していく予定。遊休スペースの有効活用と同時に、リモートワークのサポートも行っていく。
スペイシーは2013年10月の設立。2016年の調達ラウンドで500 Startups Japanなどから数千万円を、2017年3月にニッセイキャピタルやフリービットインベストメントなどから2億円を調達している。