高齢者転倒時の骨折リスクを軽減する床「ころやわ」の累積出荷「高」が通天閣を突破

製造枚数6000枚に到達、高齢者転倒時の骨折リスクを軽減する⾻折予防床材「ころやわ」の累積出荷「高」が通天閣を突破

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医療機関や介護施設で、高齢者の転倒による大腿骨骨折のリスクを軽減させる、「転んだ時だけ柔らかい床『ころやわ』」を製造するMagic Shields(マジック・シールズ)は5月31日、「ころやわ」の製造枚数が6000枚に達し、これを積み上げた高さ他が大阪通天閣の103mを超える120mを突破したことを発表した。

ころやわは、厚さ約2cmのシート。車椅子や杖でへこむことがないため、移動時の安定性は保持されるが、衝撃を加えたときには大きく沈み込みクッションの役割を果たす。基本的な資材サイズは30X30cm。緩衝材エラストマーと塩化ビニールシートで構成されている。「メカニカルマテリアルの概念を応用したもので、素材では出せない特性を独自の構造体で実現」しているという。大きさに合わせて塩化ビニールシートでカバーするので、つなぎ目はない。畳1畳分の「マットタイプ」、既存の床に設置する「設置タイプ」、新築時に施工する「新築 / 改築タイプ」の3つの商品展開を行っている。「マットタイプ」はレンタルもある。

2019年に創設されたMagic Shieldsは、医療機関や介護施設で働く人たちの知見を取り入れたエビデンスに基づく商品開発を行い、2021年5月1日現在、導入施設での転倒骨折報告数0人を達成している(同社調べ)。また衝撃吸収性だけでなく、歩行安定性も重要であるとの指摘を受け、2021年2月に商品仕様を一新。歩行安定性を高めた製品の本格的な販売を開始した。

転倒骨折は、毎年100万件発生すると言われている。同社では、広島県での実証実験(ひろしまサンドボックス「D-EGGS PROJECT」)を継続し、「ころやわ」の骨折軽減効果と、医療費、介護費の削減効果の試算を進め、「最終的に医療費、介護費1兆円の削減を目指す」という。

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カテゴリー:ヘルステック
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