10年以上企業向けだけでやってきたWi-FiハードウェアメーカーUbiquitiがついに消費者市場に進出、そのお手並みは

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これまでの10年あまり、エンタープライズネットワーキング専門でやってきたサンノゼのUbiquitiが、その職場におけるワイヤレスの熟練技術を家庭に向けようとしている。同社は元Appleの社員でその後Memphis GrizzliesのオーナーになったRobert Peraが協同ファウンダーだが、新しいWi-FiシステムAmpliFiで消費者市場に進出しようとしている。

“ワイヤレスの通信とネットワークにおける長年の経験を生かして、家庭のインターネット接続のためのすばらしい製品を作りたい”、とPeraは述べている。

システムの最小構成(199ドル)は、ルーター1 + ワイヤレスエクステンダー2で、それプラス、上位構成が2種類ある(計3種)。AmpliFiは802.11ACの技術を使用し、最大2.4GHzと5GHzの帯域をサポートする。

同社は、プラグ&プレイですぐ使えることを約束しているが、モバイルアプリを使えばスピードテスト、ゲストモード、24時間のサポートなどを利用できる。製品のルックスもなかなか良い。スピードを表示する大きなLCD(上図)があるあたり、Nestを思わせるデザインだ。

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Paraによると、“これまでのルーターと違ってデザインを外注してるから、どんな家に置いても自慢できるね”、ということだ。

今は予約受付中で、発売は夏を予定している。これを最初の製品として、今後は消費者製品を次々と出していく予定だ。そのためのR&DセンターUbiquiti Labsを、このほどラトビアでローンチした。

“Ubiquiti Labsは今後の2年間でいくつかの新製品を開発する予定だ。その最初の製品がAmpliFiで、弊社はこれまで、企業向けのWi-Fi製品を3800万台以上売ってきたから、従来の家庭用Wi-Fiが抱える欠点を十分解決していけるはずだ”、とParaは語る。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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