Twitch.tvからAPACディレクターのRaiford Cockfield III(レイフォールド・コックフィールド)氏がTechCrunch Tokyo 2016に登壇することが決定したのでお知らせしたい。
たとえあなたがゲーマーでなくても、今やゲーム動画がオンライン動画における一大ジャンルとなっていることに違和感を覚えたりはしないことだろう。超絶技巧のプレイ動画をシェアしたり、面白おかしいコメンタリーを付けながらプレイ中の動画をストリーミングでシェアするコミュニティーは世界中で大きく成長している。
でも、「誰かがゲームをやるのを動画でみる」というアイデアを2011年に聞いて、もしあなたが投資家だったとして投資しただろうか? あるいはストリーミング動画サービスを提供するという2007年のスタートアップ企業なら?
2014年8月にAmazonに9億6000万円(約1000億円)という巨額で買収されたTwitch.tvこそ、その会社だ。いまや月間1億人の視聴者が毎日106分もの時間を過ごすオンラインのゲーミング動画コミュニティーとなっていて、ゲームのライブ配信を行う人も月間100万人にものぼるという。
Twitch.tvは2007年にスタートしたJustin.tvが発端となっている。当初は共同創業者のJustin Kanが日常を垂れ流すという話題性で局所的に注目されたが、本当に大きくサービスが伸び始めたのは2011年にゲームカテゴリーだけを切り出してTwitch.tvとしたところからだ。
自分たちは本当に何を見たいだろうか? 実際に何を見ているだろうか? そう自問していて、自分たちの世代は誰しもゲームをやって育ってきたのだという気づきがあった。Justin.tvからTwitch.tvへのピボットを、彼らはそんな風に振り返っている。そのTwitch.tvからAPACディレクターのRaiford Cockfield III(レイフォールド・コックフィールド)氏がTechCrunch Tokyo 2016にやってくる。レイには、Twitch.tvの歴史を振り返りつつ日本を含むアジアにおけるゲーム市場やストリーミング市場の現在、そして今後のTwitchの展開などについてお話いただこうと考えている。
レイ氏に話を聞くのは、元TechCrunchのライターで、日本のゲーム産業のコンサルタントとして活躍しているKantan GamesのSerkan Toto(セルカン・トト)氏だ。かつてセルカンは良く本家アメリカのTechCrunchに日本のゲーム業界の動向について寄稿してくれていた人物。いまもヘビーなゲーマーで、ガチのTwitchユーザーでもあることから「Twitchには聞きたいことは山ほどある」と話している。
オンラインゲーミング動画という意味でも、コミュニティーという意味でも、それからeSportsという文脈でも注目プラットフォームであるTwitch。ケビンとセルカンの登壇するセッションは、TechCrunch Tokyo 2016初日11月17日の15時開始を予定している。