3DプリントのDesktop Metalが「健康」にフォーカスする事業を開始

3Dプリントの未来は大量生産かもしれないが、健康関連製品はまさに現在のトピックだ。歯列矯正から人工関節まで、医療ニーズはまさに積層造形のスイートスポットといえる。プロトタイピングは上限のあるカテゴリーだが、真の大量生産はこれらのシステムでまだ不可能な領域である。医療・歯科分野はより大きな市場でありながら、カスタマイズが必要な分野でもある。

米国時間3月15日にDesktop Metalは、医療関連製品に特化した事業であるDesktop Healthのローンチを発表した。このビジネスにはバインダージェッティング、3Dバイオプリンティングおよび各種材料などを含むさまざまな技術が含まれている。

画像クレジット:Desktop Health

「現在、世界では毎年850億ドル(約9兆3000億円)を超える医療用および歯科用インプラントが製造されています」とDesktop MetalのRic Fulop(リック・フロップ)CEOはリリース文で述べている。「2010年代の終わりまでにこれらの部品の大部分が印刷され、患者に合わせて作られるようになると考えており、この市場はDesktop Metalにとって重要な機会になると考えています」。

歯科 / 歯科矯正(リテーナーやインビザラインスタイルの歯列矯正など)は依然として最優先課題であるが、現在および将来の用途はそれだけではない。将来の事業としては組織や移植片のプリントなどが含まれており、Desktop Metalはこのプロセスがどのように成長するかを検討している。

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同部門を率いるのは、Michael Mazen Jafar(マイケル・マゼン・ジャファル)氏だ。Evolusの元COOであるジャファル氏はCEOとして参加する。「Desktop Healthは革新的な技術と科学的根拠に基づいたソリューションにより、患者がパーソナライズされたヘルスケアを体験する方法を変えることを使命としています」とリリースで述べている。

Desktop Healthは2020年8月にSPACを通じて上場する計画を発表した。また2021年1月にはEnvisionTECを3億ドル(約330億円)で買収している。EnvisionTECはドイツの企業で、歯科用の重要な新技術であるフォトポリマープリンティングを専門としている。同社はSmile Direct Clubを含む1000社の歯科関連顧客を有しており、その中には新部門の重要な基盤となるSmile Direct Clubも含まれている。

カテゴリー:ヘルステック
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(文:Brian Heater、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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