海外の開発チームに仕事を依頼できるオフショア開発サービス「セカイラボ」などを展開するモンスター・ラボは8月17日、YJキャピタルを含む複数の投資家による第三者割当増資により、約7億円を調達したことを明らかにした。
セカイラボを立ち上げてから4度目となる今回のラウンドに参加したのは、YJキャピタルのほか新生企業投資、山陰中央テレビ、Fenox Venture Capital、田部(島根県雲南市に本社を構える事業会社)および既存投資家だ。
モンスター・ラボは昨年11月に島根県のごうぎんキャピタル、りそなキャピタルなどから2.5億円の資金調達を実施しているほか、2015年11月にデジタルガレージとパソナテックから4億円、2014年8月にEast Ventures、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタルなどから1.2億円を調達。今回調達した資金をもとに欧米企業からの受注拡大に加えて、日本企業が海外展開する際のサポートなどにもさらに力を入れていく。
モンスター・ラボはアジア、北米、欧州にそれぞれ開発拠点を持っているため、顧客はニーズに応じて最適なチームへ依頼できる点が同社のオフショア開発事業の特徴。世界の最適な場所、最適なチームにITサービス開発のプロセスをアウトソーシングできることから、同社では「グローバルソーシング」という打ち出し方をしている。
今月8日にはデンマークに本社を構えるアプリ開発会社Nodesを買収したことを発表。すでに事業展開していた北米とアジアに加え、今後は欧州でも事業を拡大していく予定だ。またこの買収によりモンスター・ラボは9ヶ国17都市に拠点を構えることとなった。
モンスター・ラボでは2019年を目処に、グループ全体の売り上げの約50%を海外市場から獲得することを目指していくという。