スマホファーストな少額保険サービスを提供するjustInCaseは6月29日、既存投資家の500 Startups、グロービス・キャピタル・パートナーズ、LINE Venturesなどから総額1億5000万円の資金調達を実施したと発表した。また、同社はこれまで「保険業法の適用除外規定」を適用することで保険サービスをテストリリースしていたが、6月25日に関東財務局から少額短期保険業者として登録を受けたことも明かしている。
TechCrunch Tokyo 2017卒業生のjustInCaseは、スマホネイティブの世代にも受け入れられやすいようにこだわったUI/UX、約90秒で加入できる手軽さなどをウリにした少額保険サービスを提供するスタートアップだ。同社が初めて手がけた、スマホの故障を保証する「スマホ保険」については前回の記事も参考にしてほしい。
少額短期保険業者となったjustInCaseは今回、これまでテストリリースをしていたスマホ保険に代わり、新アプリ「ジャストインケース」をリリース。2017年6月末をもってスマホ保険の更新は取り扱わず、保険金請求についてもjustInCaseが“受け皿”として設立した新会社のP2Pが受付となる。
ジャストインケースで加入できる新しいスマホ保険には、以下のような特徴がある。
- スマホに搭載されたセンサーから、ユーザーが端末をどれだけ丁寧に扱っているかをアプリが自動で計測。そのデータは「安全スコア」としてアプリに表示されるだけでなく、更新時の割引率にも影響する
- 保険金請求がなかった場合、更新時に保険料が平均30%割引される。安全スコアが高い場合にはそれ以上の割引も。
- 新しいスマホ保険は盗難や紛失にも対応
- カメラ、ノートPCなどに1日単位で保険がかけられる「1日モノ保険」を特約として追加可能
justInCase代表取締役の畑加寿也氏は、「今後さまざまな事業者と連携し、1日モノ保険や1日ケガ保険などのオンデマンドの保険商品や、データ分析によってパーソナライズした保険商品などを提供する予定」だと話す。新アプリのジャストインケースは7月1日にAppStoreで公開予定だ。