A/Bテストで一世を風靡したOptimizelyをマーケター向けコンテンツ管理ツールのEpiserverが買収

Episerverが、Optimizelyを買収する合意に達したと発表した。買収の価額は公表されていない。

Optimizelyは2009年に、Dan Siroker(ダン・シロカー)氏とPete Koomen(ピート・クーメン)氏が創業した。その後同社は、「A/BテストといえばOptimizely」とまでいわれるようになり、マーケターが自分のウェブサイトで実験や個人化を行うための多様なツールを提供している。1000社あまりの顧客の中にはGapやStubHub、IBM、The Wall Street Journalなどもいた。

同社はGoldman SachsやIndex Ventures、Andreessen Horowitz、GVなどから2億ドル(約212億円)あまりを調達した。2020年初めにはスタッフの15%をレイオフし(未訳記事)、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響だと発表している。

Episerverは1994年にストックホルムで創業し、マーケターがデジタルコンテンツを管理するためのツールを提供している。2018年にはAccel-KKRが同社をInsight Partnersに11億ドル(約1169億円)で売り(未訳記事)、米国時間9月3日の発表ではInsightがこの買収の「戦略的アドバイザーでありスポンサーである」としている。

EpiserverのCEOであるAlex Atzberger(アレックス・アッツバーガー)氏は声明で「これは弊社の歴史における最も意義ある変革であり、デジタル体験プラットフォームの新しい業界標準を確立するものである」と述べている。コンテンツやコマースに関するEpiserverの機能をOptimizelyの実験ツールで拡張するという考えのようだ。

アッツバーガー氏は続けて次のように述べている。「EpiserverとOptimizelyの画期的な組み合わせは、デジタル体験の創造と最適化を変革し、制作チームはこれまでの推測を、根拠にした成果に置き換えることができる。また、成長企業がデジタルで競争できるようにするという我々に共通するミッションに加えて、実験なくして素晴らしい体験は存在しないことを証明するために、OptimizelyのチームをEpiserverに迎えることに興奮している」。

同社の広報担当者によると、今回の買収は現金と株式のミックスであるという。買収は2020年第4四半期に完了すると予想されており、それまでは両社ともに独立した企業であり、現在のスタッフはそのままだ。

2017年にシロカー氏に代わってOptimizelyのCEOになった(未訳記事)Jay Larson(ジェイ・ラーソン)氏は声明で、「今日のデジタル世界で勝利するためには、最良のそして最も個人化されたデジタル体験を顧客に届けることが必要である。EpiserverとOptimizelyは、実験を通じてすべての顧客のタッチポイントを最適化する、というビジョンを共有している。両社が一緒になれば顧客企業はより多くのテストをもっといろんな場所で、しかもこれまでになく容易に行えるようになる」。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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