Acerの、ChromeOSを載せたChromebooksは、同社社長Jim Wongが今日(米国時間1/28)Bloombergに語っているところによると、11月の発売以来合衆国の同社製品売上の5〜10%を占めている。この、Linux上でChromeブラウザが“ユーザOS”として動くデバイスの総売上台数をGoogleは明かさないし、Chromebookの代表的なメーカーであるSamsungからも情報はない。AcerのChromebookは現在一機種のみで、それは11月発売のC7モデル、インターネット接続はWiFiのみでお値段は199ドルという製品だ。
C7の販売チャネルは、今のところGoogle PlayとBest BuyとTigerDirectのみ。WongはBloombergに、この5〜10%が今後も長期的に続く、という予想を語っている。また、今後Chrome OS機は合衆国以外の先進国市場にも提供していきたい、という。
GoogleはChromebookとChromebox(MacMini的なChomeOSデスクトップ機)を主に、学校や企業向けと位置づけている。これらのユーザ層ではOSは伝統的にWindowsだが、ChromeOSに比べるとWindowsはずいぶんと高価である。またその後の費用(管理の手間など)もChromeOS機はWindowsマシンに比べて相当低いとGoogleは主張している。Chromebookは学校の先生たちにタブレットに代わるものとして人気がある。WongはBloombergに、ChromeOSの初期の採用者たちは“教育機関におけるプロ意識の高いインターネットのヘビーユーザであるような人たち、そして今では企業もこのオペレーティングシステムに関心を示しつつある”、と語っている。
WongはChromeOSの将来について楽観的だが(Bloombergの記者は単に”Chrome”と呼んでいる)、Windows 8に対してはかなり冷淡だ。“Windows 8はまだ成功していない”、とBloombergに対して述べている。ChromeOSとWindows 8との比較談義では、立ち上げ時のWindows 8のようなマーケティング努力も宣伝もないChromeOSが成功していることには、気を良くしている、と語っている。