Adobe、Creative Cloudの加入者が100万人を突破。ただしQ3収益は9.95億ドルに減少

本日(米国時間9/17)Adobeは、2013年会計第3四半期の業績を発表した。同社の売上は9.951億ドル、1株当たり利益は0.32ドルと連続して減少したが(アナリストほぼ全員の予測通り)、定期課金サービスのCreative Cloudは、見事な成長を続けている。

しかし、さらに重要なのはAdobeが今日、Creative Cloudの加入者が100万人を越えたと発表したことだ。先にAdobeは、今年中に加入利用者(個人およびチーム)125万人を目標にしていると言っていたが、どうやら楽に達成できそうだ。

「われわれはQ3中に加入者100万人を達成した。これはCreative Cloudへの移行が予想より早く起きていることを示している」と、Adobeの社長・CEO、Shantanu Narayenは今日の声明で語った。

AdobeはCreative Cloudに大きく賭けており、今やユーザーが同社ソフトウェアを利用する主要な手段となっている。ユーザーや評論家の多くは、Adobeのこの動きを数年後と予想していたが、今年のMAXカンファレンスでのパッケージ商品販売中止の発表は、かなり大きな衝撃だった。しかしAdobeは、Creative Cloudの勢いがあまりにも良いとかねてから言っており、あえて予定より早くビジネスモデルを変える決断を下した。

最重要製品のビジネスモデルを変更したことで、Adobeが短期売上を捨て長期の定期課金収益を選んだことは明らかだ。その結果同社の四半期売上は現時点で減少を続けているが ― 今日の業績報告に如実に表れている ― 、概してAdobeの動きに好意的な投資家らにとっては意外なことでではない。事実今週Adobeの株価は、今日の業績発表を待たずに最高値を記録し、時間外取引でも急上昇を見せている。

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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