これまでAdobeのモバイルPhotoshop戦略は、重量級の編集に関してはタブレット用のPhotoshop Touchに任せ、iPhone用にはPhotoshop Expressをあてがっていた。しかし、今日(米国時間2/26)同社は、Photoshop TouchのiPhoneおよびAndroid版を正式にリリースし、機能はより強力なタブレットアプリからほぼ全てが受け継がれ、インターフェースは小さい画面向けに最適化された。
スマートフォン用Photoshop Touchは、レイヤー(最高解像度で編集する際は3枚に減らされる)、指による不正確な選択でも図形の正確な部分を選べる人気のスクリブル選択ツールろ持ち、ほかにもフィルター、ペイントストロークの共有等Photoshop Touchにある要素をすべて受け継いでいる。さらに、独自のカメラフィル機能では、デバイスの内蔵カメラを使って作品にレイヤー挿入できる。スマートフォン版のプロジェクトは、タブレットおよびデスクトップ版Photoshopと同期、編集が可能だ。
移植に当たっては、小画面デバイス向けのデザイン変更のためにPhotoshop Touchの機能が損われないよう、多大な注意が払われたことは間違いないが、私はPhotoshop製品マネージャーのStephen Nelsonに、タブレット版とスマートフォン版の違いについて尋ねてみた(両バージョンはユニーバーサルアプリではなく、別々のアプリとして販売される)。
「別アプリにする利点の一つは、両製品をわずかに分化させる自由が得られることだ」と彼は言った。「状況やデバイスに応じて適切な方法で分化させた。既にスマートフォンの小さい画面に合わせるためだけでも変わっている点に気付くだろうが、今後もタブレットとスマートフォンでは若干異なる進化を続けることになるだろう」
Photoshop Touchの価格は4.99ドルで、App Store、Google Playで既に公開されている。対応機種はiPhone 4S以降、第5世代iPhod touch、あるいはAndroid機のIce Cream Sandwich(4.0)以降。もしあなたが、モバイルであれ何であれ、フォトグラファーで強力なフォトエディティング機能を持ち歩きたければ、Photoshop Expressからアップグレードする価値があることは間違いない。
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(翻訳:Nob Takahashi)