今日1日過ごす中でもPersadoのソフトウェアが書いたマーケティングの文言をどこかで目にするかもしれない。もしそうでなかったとしても、近い内にそうなるよう、3000万ドルの調達ラウンドにGoldman Sachsがリードとして参加した。
Persadoは、共同ファウンダーAssaf Baciuが「コグニティブ・コンテンツ」と呼ぶ文言を書くソフトウェアだ。このコンテンツは、読者のエンゲージメントを得ることを目的としている。
「私たちは4000のキャンペーンを行い、コンバージョン率は平均49.5%上昇しました」とBaciuは誇らしげに話す。これはアップセル、クロスセル、(私が思うに)通常の販売といった全てのメッセージを含む。
Baciuともう一人の共同ファウンダーAlex Vratskidesは、5年前からPersadoに結実するアイディアに取り組んでいた。2人は2012年にUpstream Systemsから事業をスピンアウトした。
最初Bain Capital Venturesから出資を受け、次にヨーロッパの投資企業StarVest Partners、大手銀行とクレジットカード会社のそれぞれのベンチャー部門Citi Ventures、American Express Venturesからさらに調達を行った。
最新のラウンドにも既存投資家の全社が参加している。
200名の従業員を抱え、オフィスはニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドンにある。Persadoの最大の課題は既存アプリの評判を広げ、今後彼らのテクノロジーで影響を与えられる他の業界にも波及させることだ。
「ユーザーの行動喚起は誰もが考えていることです。次の5年間でコグニティブ・コンテンツには広範な利用用途が出てくるでしょう」とBaciuは言う。「例えば、fitbitの端末を持っていてあと5km走るためのモチベーションが欲しい時。誰かとデートする時も、成功チャンスを最大化することに活用できるでしょう。これらはコグニティブ・コンテンツが役に立つ分野の例です」。
Persadoは今のところ、マーケティングキャンペーンに注力しているが、次の数年で同社はアプリなどで健康管理やウェルネスを促すという方面でビジネスチャンスを追求する考えだ。
2012年、BaciuとVratskidesがまだモバイルマーケティング企業のUpstreamにいた頃、ちょっとした言葉やフレーズを変えるだけで、ユーザーのキャンペーンの受け取り方が変わることを感じた。その知見が、後にPersadoになるテクノロジーを開発する後押しになったという。
完璧なマーケティングメッセージを作成するという課題を解決するのに鍵となったのは、機械アルゴリズムとコンピューター処理のロジスティクスを適応させることだったという。初期の頃、マーケッターが作成したメッセージを最適化していたが、今では企業からいくつかのパラメーターを与えられると自動でメッセージを作成するようになった。
Persadoはマーケッターがコピーで使用する100万の単語とフレーズを蓄積し、それぞれにユーザーに与える印象の分析、そしてメッセージ形式、文章の構造、詳細、感情的な言葉、コールトゥアクションに基づくマーケティングの訴求の構造に基いてスコアを付けている。ソフトウェアはメッセージを作成、最適化し、そのメッセージを23言語に翻訳することができるとBaciuは言う。
「私たちは世界中のウェブから収集した言語にタグ付けを行い、コンテンツをおおよそ400億回、市場に届けました」とBaciuは言う。「キャンペーンを行うごとにそのコンテンツも活用します。私たちは時間の経過と共に知識をさらに集め、プロダクトを磨き上げることができます」。
全ての言葉が整理され、スコアが付けられるのなら、Persadoはメッセージを永続的に調整し続け、最も読者のエンゲージメントが高いフレーズを見つけることができます」とBaciuは言う。
マーケティングの文言についてはその通りかもしれないが、Persadoはいつか私の仕事を乗っ取ることはあるのだろうか?(自己中心的なことを聞いて申し訳ない。)
「取って代えるということは考えていません。私たちは仕事を高めるための取り組みをしています」とBaciuは言う。機械が記事を執筆し、それも(理想的には)クリエイティビティーと核心的な分析をその中に含められるようになるまではまだ20年かかるだろうという。
「テクノロジーが仕事を奪うか、仕事を高めるかの議論に関して私たちは割と楽天的に捉えています」とBaciuは言う。「私たちは良い影響を作り出す能力の向上を目指しています」。
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