ロサンゼルスの近郊のパサデナに本拠を置くハードウェア・スタートアップのMiso Roboticsは投資家から強い信任を受けた。同社はAcacia Research CorporationがリーダーとなったシリーズBのラウンドで1000万ドルの資金を調達したことを明らかにした。このラウンドを含めてMisoが調達した資金総額は1400万ドルとなった。
同社ではこの資金を食品を扱うロボットの強化に用いるとしている。ハンバーガー調理を助けるロボット、Flippyは間もなくCaliBurgerチェーンの50店舗に出荷される。
TechCrunchは公式発表に先立ってCEO、共同ファウンダーのDave Zitoに電話でインタビューした。 「今回の資金調達の成功によってわれわれのAI利用キッチン・アシスタントの能力、規模はさらに拡大される。この見通しにわれわれは大いに興奮している。投資家は開発の初期にわれわれのプロダクトを調べて大いに感銘を受け、依然に倍して支援することを決めた」とZitoは語った。
今回のラウンドで見逃せないのは、新しい投資家としてシカゴの有力企業Levyが加わったことだろう。同社はアメリカとイギリスでレストランやスポーツスタジアムその他のエンタテインメント施設に自販機サービスを提供している。Levyの参加は戦略的なものだ。同社はもっとも多忙な現場の人手不足問題の解消にAIロボットを利用しようとしている。
Zitoは「Levyがラウンドに参加したことは、調理済み食品への需要がますます増えつつあるトレンドを同社が非常に真剣に考えていることを意味する。現場ではスタッフがオーバーワークに陥っており、調理にロボットの手を借りられるということに皆大歓迎だ。スタッフの入れ替わりは激しく、消費者の要求は多様化している。そういう状況で価格を据え置くのはたいへん難しい」と述べた。
Misoは昨年9月のTechCrunch Disruptに参加し、開発の初期段階だったが、FlippyのロボティクスとAI視覚をデモしている。Misoでは数週間以内にパサデナのCaliBurgerの店頭で実際にFlippyを作動させて披露する予定だという。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)</P