このほど上場して1000億ドル(約10兆円)企業になった、ホームシェアリングと体験の事業を展開するAirbnb(エアビーアンドビー)が、社内の多様性を向上させるための目標を設定した。その理由について「現状は満足するに程遠い」からだ、と同社はブログ投稿に書いている。
2025年末までに、Airbnbは米国の社員の20%を過小評価されているマイノリティの人にする目標だ。ここには米国先住民、アラスカ先住民、黒人、アフリカン・アメリカン、ヒスパニックあるいはラテン系、ハワイ先住民、太平洋諸島の住民が含まれる。現在、同社における過小評価されているマイノリティ社員の割合は12%にすぎない。
2つめの目標は2025年末までに女性の割合を50%にまで増やすことだ。現状では、グローバルで46.9%だとAirbnbは話す。だが、同社は2018年の数字を非公開とした2019年以来、ダイバーシティフルレポートを発表していないことは記すに値する。
これらの目標を打ち出す前の2020年6月、同社は2021年末までに役員会や経営陣の20%を有色人種にすると約束していた。現在、Airbnbの役員会には黒人のKenneth Chenault(ケネス・シェノールト)氏が、経営陣には黒人でグローバルダイバーシティの責任者Melissa Thomas-Hunt(メッリッサ・トーマス-ハント)氏がいる。
Airbnbが目標を設定したのは今回が初めてではない。2016年に同社は過小評価されているグループの従業員の割合を2017年までに9.64%から11%に上げると約束した。そして同社はその目標を達成した。これはDEI(Diversity・equity・inclusion、多様性・平等・インクルージョン)を高めるのに目標設定が有効との主張を裏付けている。
カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:Airbnb
画像クレジット:Stefanie Keenan / Getty Images
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(翻訳:Mizoguchi)