Airbnbが8月中にIPO申請か

The Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)によると、Airbnb(エアビーアンドビー)は早ければ2020年月中にも非公開で上場申請する可能性がある。記事によると、Airbnbは申請後年内にIPOを目指しているらしい。Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)とGoldman(ゴールドマン・サックス)がIPO手続きを支援すると同紙は報じている。

AirbnbのIPO復活のニュースは、 2019年に2020年の上場を約束した民泊ユニコーンの激動の1年を締めくくることになるかもしれない。同社は新型コロナウイルス(COVID-19)が世界の旅行市場を破壊(未訳記事)し、Airbnbの財政を圧迫する前には、ダイレクトリスティング(直接上場)を考えているといわれていた。

AirbnbはIPO計画についてのコメントを拒んでいる。

旅行者が自宅に留まることになり、同社は大幅な人員削減を余儀なくされ、数十億ドル(数千億円)の資金を用意した。2019年後半における同社の勢いと比べて大きな出費だった。

しかし、一連の打撃の後、Airbnbは同プラットフォームの利用状況か好転し、その結果財務成績も回復してきたことを発信し始めた。

6月にAirbnbは、2020年5月17日から6月6日の期間中に米国でAirbnbの施設が予約された件数は、2019年の同じ時期を上回ったことを発表した(Airbnbリリース)。最近の週末(6月5〜7日)には、2月以来初めて全世界の総取扱金額が前年同時期を超えた。

そして7月、同サービスのユーザーは世界で1日にAirbnb施設を100万泊以上予約した。これは3月3日以来初めてのことだった。

Airbnbがどこまで財務状態を取り戻したのか、正確にはわからない。しかし、同社のレイオフ後の原価基準は、伝統的なIPO基準である収益性のような数値を達成するのに必要な収益基準を下げる可能性がある。近年輝きを失っている数値でもあるが。

しかし地域内の旅行が増え、旅客機の稼働率が徐々に改善し始めた(The New York Times記事)ことは、Airbnbの業績や財政向上を暗示するものではなく、同社は新型コロナ禍でも一定の売上と高い利益率を確保できるように事業を改革すべきだったのかもしれない。

もちろん私はAnbnbのS-1書類を早く見たくてたまらない。新型コロナ禍にユニコーンで何が起きていたのか、非常に興味をそそられる。

Airbnbのほか、DoorDash(未訳記事)、CoinbasePalantirなどが私のIPO候補リストに載っている。

画像クレジット:TOSHIFUMI KITAMURA / Contributor / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook