[筆者: Victoria Ho]
Amazonは、中古のeブックを売ろうとしている。
同社は最近、読者が自分の読んだeブックの所有権を無効にし、Amazonのマーケットプレースに出す方法を発明して、特許を取った。
もちろんeブックは傷んだりしないが、その再販とは、そのライセンス(自分だけが読めるという権利)を移転することだ。今でもKindleの本を“貸す”ことはできるから、ライセンスの移転はすでに行われている。貸した本が友だちのデジタルライブラリにある間は、その本はオーナーのデバイス上から消えている。
約1年半前にローンチしたReDigiというサービスもある。同社の指摘によると、Amazonが2009年に申請した特許は再販の技術が同社とは異なり、Amazonの本が新しいデバイスにダウンロードされると、その本は元のオーナーの書棚から削除される。
一方ReDigiの方法は、ユーザの本がReDigiのサーバに“移動”されてから新しいデバイスにダウンロードされる。同社の主張では、この方法なら本の新しいコピーは作られない。オリジナルが移動するだけである。でも私から見れば、それは言い方の違いにすぎない。Amazonの方法でも、本のコピーは終始一つしかない。
しかしそれでも、ReDigiは狼狽していることだろう。Amazonの特許は、ユーザが一度買ったデジタル製品に対する権利を、その製品の全生涯にわたってAmazonが持つ、と言っている。そうすると、ReDigiのようなサードパーティは(その特許に触れるので)中古品マーケットプレースになれない、ということになる。彼らの前途に暗雲が…。
〔訳注: この件の詳細に関心のある方には、原文のコメントを読むことをおすすめします。〕