Amazonが関係データベースサービスAuroraを立ち上げ、MySQL互換だが最初から高パフォーマンス

今日(米国時間11/12)ラスベガスで行われたデベロッパカンファレンスre:InventでAmazonは、同社が完全にオリジナルで作った関係データベースサービスAuroraを発表した。Amazonのクラウドサービス部門のトップAndy Jassyによれば、同社はこのプロジェクトに3年前から取り組んでいる。

企業はクラウドへ移行するとき、データベースも移行したいと考えるが、その際、高価なライセンス料金を節約するためにMySQLやPostgresなどのオープンソース製品を選ぶことが多い。しかしそれらのツールから最高のパフォーマンスを得るのは、容易ではない。そこでAmazonによれば、MySQLと完全互換のデータベースサービスAuroraは、ユーザサイドにおける面倒で困難なチューニング作業を必要としない、簡単迅速なデータベースの移行を可能にする。

本家MySQLと違ってAuroraは極めて高速であり、可利用性が高く自己回復力のあるセットアップが最初から行われる。Amazonによると、たとえばINSERTは毎分約600万回実行できる。

Auroraの大型インスタンスは毎時$0.29の料金で利用でき、基本料金などの前払金はない。それは今のメジャーな商用データベースの1/10ぐらいだ、とAmazonは主張している。

なお、このサービスは現時点ではプレビューだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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