Amazonが今日(米国時間7/10)、クラウドコンピューティングプラットホームEC2の専用インスタンスを最大で80%値下げする、と発表した。たとえば、EC2の通常の料金にプラスして課金されるリージョン専用料金は、1時間あたり10ドルから2ドルに値下げされる。これは、クラウドサービスの薄利多売を常とするAmazonとしても、相当大幅な値下げだ。Amazonによると今日の値下げは、“コスト削減の方法を絶えず模索し、その節約効果を顧客に還元する弊社の伝統の”一環だそうだ。新価格の適用開始は7月1日にさかのぼり、すべてのインスタンスタイプとAWSリージョンに適用される。
専用インスタンスの‘専用’とは、ハードウェアがその顧客専用、という意味だ。通常のインスタンスのような、どこかの仮想マシン上のインスタンスではない。このタイプのインスタンスを設けている理由は、同社によれば、“企業のポリシーや業界の規制等によりEC2のインスタンスがほかの顧客に属するインスタンスから、ホストのハードウェアのレベルで隔離されている必要がある場合”に対応するためだ。
リージョン専用の料金だけでなく、オンデマンドの専用インスタンスも値下げされる。それは長期契約がなくて、時間あたりで課金されるインスタンスだが、最大で37%の値下げとなる(例: 合衆国東部リージョンのm1.xlargeインスタンスが$0.840から$0.528へ)。また、長期利用の専用予約インスタンスも大幅値下げとなり、前金の額が57%値下げされる。
今日の発表の前には4月に、EC2の通常のインスタンスの小幅な値下げが行われた。そのときは、Windows用のオンデマンドインスタンスが最大で26%値下げされた。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))