Amazonのお宝トラックがイギリスにも登場へ――Treasure Truckは走る物理店舗

AmazonのTreasure Truckは最初に発表されてからアメリカで広く運用されるまで2年も待つ時間があった。Amazonでは最近このサービスの国際的拡張を開始したようだ。 「走る物理店舗」のサービスの展開では、アメリカ同様、イギリス進出でも入念な準備を行っており、当面、Treasure Truckはロンドンとマンチェスターの2都市を走ることになる。

具体的なスケジュールが明かされていないのはサプライズの要素を残したいかららしい。しかしTreasure Truckは今年中に左側通行の道路を走ることになりそうだ。イギリスの街は派手な塗装のトラックからお宝をゲットしようとする人々で活気づくだろう。

Treasure TruckはAmazonの実験として非常に成功しているようだ。最初のトラックがお目見えしたのは2016年始めだったが、たちまち大人気となった。現実店舗のように新たに存在をアピールする必要がない(Amazonはそれでもしきりにアピールしているが)。スマートフォンから注文し、トラックのルートを調べて便利な場所で商品を受取るのはオンライン通販と現実のブッリック・アンド・モーター店舗を巧みにミックスさせたシステムだ。

トラックは居場所と積んでいる「お宝」をテキスト・メッセージでユーザーに送る。これまでGoProのカメラや任天堂のNES Classicなどが数量限定の大バーゲンで販売されている。Amazonはまた地元に合わせたびっくりも用意してきた。シアトルではプロフットボールのシーホークスの元ランニングバック、マーショーン・リンチがトラックを運転し、ニックネームのビーストモードにちなんだデザインのAmazon Echoを販売したりした。

ロンドンとマンチェスターの後、「他の都市にもがたごと走って行きます」とAmazonでは約束している。

〔日本版〕TechCrunch記事によれば、ユーザーはTreasure Truckの商品をスマートフォンから注文し、トラックの運行ルートを調べて都合のいい場所に出向いてピックアップする。商品の多くは「一人一点限り」で大幅なバーゲンとなっている。ネーミングは海洋冒険小説の古典、「宝島(Treasure Islandのパロディー。上はAmazonが作成した海賊テーマの紹介ビデオ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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