Amazonのスーパーボウル広告が、Alexaを起動しない仕組み

アニメーションのサウスパークは、おなじみのウェイクワードを使ってEchoやGoogle Homeデバイスを起動させ、世間を騒がせたことで有名だ。しかしAmazon自身は、「音響指紋」という手法を使って、似たような状況でAlexaが反応しないようにすることができる。

スーパーボウルに向けての準備の中で、同社はなぜ有名人が沢山登場するこの広告が、Alexaを起動しないのかについての、(比較的)わかりやすい仕組みを説明した。その広告のために、同社は音響指紋を追加している。

Echoの容量には制限があるので、アシスタントがウェイクの前にクロスチェックができるように、追加の音響指紋はクラウド上にも保存されている。システムは大抵の場合うまく機能するが、例えば騒々しい環境ではうまく動作できない場合もある(まあスーパーボウルのパーティーは大概騒がしいものだが)。その場合は、判定のためにはより長いクリップが必要になる。

だがAmazon自身が広告を制作していない場合には、(サウスパークのファンが証言してくれるように)事態はもっと複雑になる。その場合には、システムは様々なユーザーからの音声をクロスチェックしているのだ。

「もし少なくとも2人以上の顧客から届いたリクエストの音響指紋が互いに一致した場合には、私たちはそれをメディアイベントとして扱います」と同社は説明する。「また、私たちは入力された音声を、そうしてリアルタイムに判定された音響指紋のキャッシュ(マッチしたと判定された音響指紋の平均値)とも比較します。このキャッシュのおかげで、Alexaは疑わしいウェイクワードを、次からは同時発生でなくても無視し続けることができるのです」。

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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