今日(米国時間7/23)通常取引終了後、Amazonは第2四半期の決算を発表し、1株当たり利益0.19ドル、売上231.8億ドルだった。ウォール街の予測は0.14ドルの〈損失〉、売上は223.9億ドルだった。
爆発的な決算報告を受け、Amazon株は時間外取引で14%以上急騰した。低調だった通常取引時間中、同社は1%以上の安値だっ。Amazonは、この3ヵ月間の売上を206~228億ドルと予測していた。
間違いなく、Amazonはこの四半期を震撼させた。
Amazonは、営業キャッシュフロー89.8億ドルを生み出し、通常会計方式による純利益は9200万ドルだった。同社の四半期末の保有現金および現金相当物は102.7億ドルだった。
比較して、直近四半期のAmazonは売上227.2億ドル、1株当たり損失0.12ドルだった。
AWS
AmazonのAWSクラウドコンピューティング&ストレージ部門は、今四半期に18.2億ドルを売上げ、10億ドルの節目をようやく越えた前年同期を大幅に上回った。
この20億ドル近い売上は、四半期経常利益3.91億ドルをもたらし、これも1年前の7700万ドルから大きく上昇した。AWSが金食い虫、あるいは収支とんとんであるとする考えは誤りであることが、益々証明されつつある。
成長
Amazonの四半期売上は20%の伸びを見せ、これはAmazon自身および同社の多くのサービスの成熟度を踏まえると、驚くべき数値だ。ウォール街はAmazonの売上は減速し、損失が続くと予想していた。
米国内で、Amazonは前年同期の109.9億ドルから137.9億ドルへと売上を伸ばした。海外売上の成長は遅く、前年の73.4億ドルから75.6億ドルへとわずか伸びた。
損益に関して、Amazonの前年同期は1.26億ドルの損失であり、これは今四半期の利益が2億ドル以上伸びていることを意味する。
Walmart
この予測を大幅に上回る決算によって、今やAmazonはWalmartより約200億ドル価値が高くなった。様々な意味でライバル関係にある両社の比較は、今明らかにデジタル会社側に傾いている。
Amazonの時価総額は2500億ドルを超え、一方のWalmartは時間外取引開始時点で2335億ドルだった。
総評
Amazonはこの四半期で度肝を抜いた。1株当たり利益0.19ドルという数字は、黒字を出したことで投資家を驚かせた。純売上高の大幅増、中でもAWSの好調な売上によって、Amazonはその気になれば実際に利益を出せることを改めて証明した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)