毎年恒例のハードウェアイベントで、Amazon(アマゾン)は米国時間9月24日、同社のAlexa(アレクサ)のパーソナル音声シスタントの新機能を発表した。これにより、Alexaはよりパーソナライズされた質問をすることができるようになり、そのデータを使用してユーザーと対話することが可能になる。
さらに、Alexaが会話に参加できるようになり、「ヘイ、アレクサ」(Hey, Alexa)と常に言う必要のないモードを搭載された。これにより複数のユーザーがAlexaと対話でき、適切なときにシステムがチャイムを鳴らしてくれるようになる。
アマゾンの副社長兼ヘッドサイエンティストのRohit Prasad(ロヒット・プラサド)氏は「質問をして応答をパーソナライズするシステムは、ディープラーニングベースのアプローチを採用しており、Alexaは顧客から学習したことに基づいて新しい概念や行動を獲得することができるようになっています。学習したものは何でもパーソナライズされ、この個人の顧客にのみ適用されます」と説明する。
例えば、温度を「お気に入りの設定」(Favorite Setting)に設定してほしいとAlexaに頼むと、Alexaはその設定が何であるかを尋ねるようになる。
さらにAlexaは、文脈に応じて話し方を変えらるようになった。これは、Alexaに自然な音声を生成する方法をよりよく理解するチームの研究が役立っている。今回示された例では、音楽を再生するように頼んだときに、Alexaが通常のやや単調な声と比較して少しだけ声に力が入っていた。
しかし、本当のブレークスルーは会話モードだろう。これを有効にするには「浅草、 私たちの会話に参加してください」(Alexa, join our conversation.)と話しかける必要がある。今回のデモで同社は、例えばピザを注文するときにAlexaがどのように動作するかを示した。演者の一人が、彼女はそれほどお腹が空いていなくて「小さめのピザが食べたい」と言った。すると、Alexaが自動的に彼女のためにその注文を変更してくれた。チームはこれを「自然な話者交替」と呼んでいる。
画像クレジット:Amazon
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(翻訳:TechCrunch Japan)