Amazon Inspectorは、あなたに代ってセキュリティー問題を見つけてくれる

screen-shot-2015-10-07-at-1-12-37-pm

今日(米国時間10/7)のAmazon re:inventで、Amazonは新しいサービス、Amazon Inspectorを発表した。ユーザーのAWSインスタンスを分析してセキュリティーあるいはコンプライアンスの問題があれば報告する。

これはセキュリティーを心配する、特にクラウドサービスを初めて使うAmazon顧客にとって価値あるサービスだ。ユーザーのAmazonクラウドを完全に検査し、セキュリティー、コンプライアンス等の問題を探す。

このサービスは、金融、医療等、データの保管および利用方法について政府の非常に厳格なガイドラインに準拠しなければならない規制の強い業界にとって、特に重要だろう。

システムはあらゆる脆弱性やサービスがコンプライアンスに反する部分を報告し、その問題を修正する方法のアドバイスも提供する。問題は重大度別にグループ分けされるので、顧客は何を最初に修正すべきかの優先順位を付けられる。

Inspectorは、”Cloud Trails” と呼ばれるものも提供する。これは監査追跡記録の一種で、何が発見され、どんな対応がなされたかを示すことで、実際に何が起きたかを監査員が知ることができる。

AWS担当SVPのAndy Jassyによると、これはAmazon顧客に事前予妨の基準を与え、問題の起き得る正確な場所を、実際に問題が起きる前に見られるようにする。こうした予妨的アプローチは、クラウドへの移行を躊躇している潜在顧客や、単にAWSインスタンス全体の問題を見つけたい顧客にアピールするかもしれない。

AWS re:Invent 2015

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。