噂ばかり長かったAppleの自動車開発が、本物だという兆候を探していた人にとって、ビッグなサインが飛び込んできた。AppleでMacのハードウェアエンジニアリング担当VPだったDoug Fieldが、転職先のTeslaからまたAppleに戻ってきたのだ。
Daring FireballのJohn Gruberが特ダネしたニュースによると、FieldはAppleに戻る前の5年間、TeslaでModel 3の生産を監督していた。
Appleは本誌TechCrunchに、Fieldの再雇用を認めたが、彼の役割に関する情報はくれなかった。しかしGruberの記事では、Fieldは過去に一緒にMacのハードウェアの仕事をしていたBob Mansfieldとまた一緒になるらしい。そのMansfieldが、Appleの自動車プロジェクト‘Project Titan’のトップで、定年退職を引き止められた人物というから、いきなり濃い話になってくる。
秘密主義的なProject Titanに関してはいろんな憶測があったが、中でもいちばん強烈なのは、Appleが自動車の開発を放棄したという2016年の報道だった。そして、車は作らないが自動運転技術にフォーカスする、とされた。プロジェクトは依然として不透明で見定めがたいが、でもTeslaで生産を監督していた人を— Waymoの自動運転技術者をスカウトした直後に—雇用するのは、Appleが自動車の開発を近く再開することの、強力な兆候かもしれない。