Appleは売上が減るからこそ研究開発費を継続的にアップ、Appleの明日を支える新製品は何か?

CUPERTINO, CA - MARCH 21:  Apple CEO Tim Cook speaks during an Apple special event at the Apple headquarters on March 21, 2016 in Cupertino, California. The company is expected to update its iPhone and iPad lines, and introduce new bands for the Apple Watch.  (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

Appleの今日の決算報告の、大きなおみやげは何だろう? 「未来への投資」、だ。売上はダウンして前年同期の496.1億ドルから424億ドルになったが、同社の研究開発費は依然上昇を続けている。

過去9か月で同社はR&Dに74億7500万ドルを投じている。昨年の同じ時期には58億4700万ドルだった。売上は減っても研究開発に投ずるお金はむしろ増やす、というのは、同社がイノベーションの停滞を打破したいからだ。過去数年間同社は、ただひたすら、既存の製品を売ってきただけだ。しかし研究開発費の対売上比率は、その間、どんどん上がっている。同社が、再び新しい激動をねらっていることは、歴然としている。

中国のUberのようなDidi Chuxingの買収について聞かれたCEOのTim Cookは、サードパーティへの投資はこれからも続けるけれども、しかし投資の大半は、これまでも今後も自社内の開発に対して行われる、と述べた。“自分たちのビジネスに巨額の投資をして、研究開発をサポートしていく。弊社のメインの投資先は、自社内の研究開発だ”、と彼は言う。

また彼によると、Didi Chuxingへの10億ドルの投資はたしかにきわめて異例だが、これによって中国市場への視野がさらに開ける、と言った。では一体、同社は未来のために、社内で何を開発しているのか? Cookは、それが新しいデバイスであることを、匂わせた。

“いまわが社が売っていない製品に、かなりの投資をしている”、と決算報告で彼は述べた。その製品〔複数形〕の種別については何も言わなかったが、たとえばそれが車なら、たしかに‘かなりの投資’になるよね。Bob Mansfieldに話を聞いてみようかな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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