Appleよ、これほどまでに機種変を遅らせたことをお詫びしたい

Apple今夜(米国時間1月2日夜)悪いニュースを発表した 。実際のところ、Appleは、11月に出した四半期決算報告書の予想を下回るだろうという悪いニュースを発表しながら、しばらくのあいだ株式の時間外取引を停止しなければならなかった。その発表で、Appleはアジア、特に中国の売り上げの不調を原因だとしたが、その不調の原因の一部は私に向けることもできるのではないかと思う。

ご存知の通り、私もその問題の一部だったのだ。良い方向に考えれば、今週私は遂に私のiPhoneをアップグレードした。私は3年以上前の古いiPhone 6を使っていた。それはバッテリ寿命のせいで不機嫌になり、充電ケーブルは色々注意深く扱わないと上手く動作してくれなかった。携帯電話はテーブルの上に平らに置かれていなければならず、コードに軽く触れたり、よそ見をしたりするとしばしば接続されていない状態になった。

私は数ヶ月の間アップグレードを考えてはいたが、率直に言えば新しい電話に1000ドルを払うという考えが私の気持ちをげんなりさせていたし、なにより私の忠実な6は、ずいぶん昔に一括払い済みだったのだ。その活力の最後の1ビットまで絞り尽くすつもりだったのに、ああ全く!

結局、古い電話に対する大いなる欲求不満を抱えていたところを、200ドル分のクレジットを提供するという手で絡み取られ、電話を替えることになった。元日である昨日、私は最も近いApple Storeに向かい、ついにAppleの期待に応えた。

私は古い6を買い替えたが、だがそのやりかたは、おそらく無数に重ねられる傷の1つとして、Appleを死に近付けるようなものだったかもしれない。告白すると、私はもっと高価なXSを買おうと思って店に入ったのだが、結局もっと安価なXRを手にして店を出たのだ。私は2台の電話機を見比べたが、256GBの記憶容量を持つ電話に1000ドルを超える支出をすることは正当化できなかった。私は6よりも長いバッテリ寿命、優れたディスプレイとカメラを求めていたのだが、XRがそれを与えてくれたからだ。もちろん、さらに優れた電話機を手に入れることはできたが、結局のところ、私にとってはXRで十分で、これまで使っていたものに比べれば大幅なアップグレードだったのだ。

明らかに、世界中の多くの人びとが同様の考えを持っていて、そのことが他のことにつながり、あっという間に株式取引の一時停止と悪いニュースがやってきたのだ。この記事を書いている時点で株価が7パーセント以上下がっている(日本版翻訳時点では一時9%以上下げている)。

なので、大変申し訳ないがAppleよ、新しい携帯電話のコストという点を考えたときには、ある転換点があるように思える。これらの機器が私たちの生活に欠かせないものになっていることと同時に、世界中の多くの消費者たちにとって、新しい携帯電話に1000ドル以上を支払うことを正当化することは本当に困難なことなのだ。Appleはそれを認める必要がある。

[原文へ]
(翻訳:sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。