Apple Watchの「ソロループ」が本体を送り返さなくてもサイズ交換できるように

「アップルバンドゲート事件」と呼びたい人もいるかもしれない。Apple Watchの最新機種、Series 6を巡る最近のオンライン騒動だ。Solo Loop(ソロループ)の発表は、先週のイベントでちょっと目立った話題だった。時計のバンドがハードウェアイベントの中心になることなどめったにあることではない。

よくあることだが、発売されるやいなや返品が相次いだ。もちろんそれは、どんな新製品でもあることだが、ここではいくつかの理由で問題が複雑化している。まず、この締め具のないバンドは、いろいろな太さの手首にフィットするようにさまざまなサイズが用意されている。そして、店頭で試すことか難しい昨今の事情がことをさらにややこしくした。

返品した人たちは多くのイライラを募らせた。オンラインのサイズ測定で適切なサイズを見つけるのは困難だと多くの人が報告した。そして、返品するためにはApple Watch全体を送り返さなくてはならないことに、さらに不満を顕にし人がたくさんいた。

画像クレジット:Apple

その後アップルは問題の一部に対応することを発表した。まず、ユーザーは(時計全体ではなく)バンドだけを店頭または郵送で交換できるようになった。ただしそれは、自分に合うサイズの交換品があることが前提だ。アップルは一部のスタイルやサイズの在庫を揃えるのに苦労しているらしい。さらにアップルは、バンドの価格表を修正して、ぴったりのサイズを見つけるための追加情報を載せた。測定用ツール(ベルト見本)をプリントし、切り取って手首に巻く。決してハイテクでも理想的でもない方法だが、ピンチを脱するためには役立つに違いない。

ちなみに私はこのバンドをかなり気に入っている。つけ心地は快適で伸縮性のある素材がよく動きにフィットする。私はブレイデッド(組み紐)バージョンが特に好きだ。ただし、アップルは私の手首のサイズを三角測量したらしく何種類か送って試させてくれた。その中のひとつがぴったりだった。誰もが自宅でこんなことはできないので、上のツールを使ってできるだけ近いものを見つけることになる。

そしてもうひとつ、これは快適さだけの問題ではない。新しい血中酸素飽和度測定のように、適切にフィットすることを必要とする機能もあるので、ぴったり合っていないと別のイライラ体験をしかねない。

画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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