Atomico、SaaSとエンタープライズに特化した投資家のBen Blume氏をパートナーに昇格

欧州のベンチャーキャピタルファンドでシリーズAとシリーズBに投資しているAtomicoは、SaaSとエンタープライズに特化した投資家のBen Blume(ベン・ブルーム)氏を同社のパートナーにするなど、多くの社内プロモーションを行った。

プリンシパルからパートナーへの昇格は、Blume氏が2013年にAtomicoにアソシエイトとして入社してから8年後となる。同氏は2017年にはプリンシパルに昇格し、数々の有望な投資を率いて成功を収めたことで、VCファーム内外での評判を確立した。

その中には、都市開発のためのAI支援ソフトウェアを開発し、昨年末にAutodesk(オートデスク)に買収されたスタートアップのSpacemakerも含まれる。また、AtomicoによるOnnaへの投資と、Blume氏が現在取締役に就任しているAutomation Heroへの投資も主導した。さらにAtomicoが英国の半導体企業のGraphcoreの早期支援を行った際にはその運営を助け、最近のユニコーン企業であるHinge HealthへのシリーズA投資を調達したといわれており、現在は同社でも取締役も務めている。

Atomicoに入社する前、Blume氏はBain&Companyのコンサルタントを努め、Bank of America Merrill Lynchの(バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ)のソフトウェアエンジニアを務めた。なお、ケンブリッジ大学のクイーンズカレッジにてコンピュータサイエンスの一級学士号を取得している。

また、アソシエイトのHillary Ball(ヒラリー・ボール)氏とLuca Eisenstecken(ルカ・アイゼンステッケン)氏もプリンシパルに昇格した。Eisenstecken氏はInfarmMessageBirdScoutbeeへのAtomicoの投資をサポートしてきた。そしてBall氏はMasterclassFramerなどへの投資をサポートした実績がある。

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画像クレジット:Atomico

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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