AWSが開発者向けの機械学習キーボード 「DeepComposer」 を発表

米国時間12月2日、Amazon(アマゾン)はデベロッパーカンファレンスであるAWS re:Inventの開始とともにDeepComposerを発表した。

「AWS DeepComposerは、32キー、2オクターブのキーボードで、独自かあるいは訓練済みのモデルに関わらず、開発者がGenerative AIを体験できるように設計されている」と、AWSのJulien Simon(ジュリアン・サイモン)氏はAmazonの最新の機械学習ハードウェアを紹介するブログ記事で書いている。

このキーボードは、開発者が機械学習について楽しく学べるだけでなく、音楽を作ることもできる。また、人工知能で創造的な作品を生み出すことを「生成的ネットワーク」と呼ぶ。つまり、「生成的かつ敵対的なネットワーク」を使って、創造的なものを生み出すように機械に教えることができるのだ。

「開発者はMLや音楽の経験に関わらず、生成的かつ敵対的なネットワーク(GANs)から始めることができる。この生成的AIの技術では、2つの異なるニューラルネットワークを互いに比較し、サンプル入力に基づいて新しいオリジナルのデジタルワークを生成する。AWS DeepComposerを使えば、GANモデルをトレーニングして最適化し、オリジナルの音楽を作ることができる」と、アマゾンは述べている。

開発者は独自の機械学習モデルをトレーニングしたり、あるいはアマゾンが提供するモデルを使って学習を始めることができる。どちらの方法でも、モデルに基づいて音楽を作成し、AWSクラウド上のDeepComposerコンソールで微調整してから、音楽を生成する。必要であれば、完成した作品をSoundCloudで共有することもできる。

これは、2017年に導入されたDeepLensカメラや昨年導入されたDeepRacerレーシングカーに続き、Amazonからの3番目の機械学習の指導装置だ。なお、デバイスはまだ準備できていないが、アマゾンはユーザーがプレビューにサインアップできるようにしている。


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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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