Bitcoinで今何が起きているのか?

戻ってきたぜ、ベイビー! あと少しだ。先週末の急激な300ドル割れの後、Bitcoinが徐々に値を上げている。午前中に市場を爆発させた、あの興味津々な3万1000 BTCの売り注文があってからのことだ。

単独のBitcoinオーナーまたはグループが仕掛けたと思われる、この「壁」は、価格が300ドル前後をさまよい始めたあたりで出現した。この大量Bitcoinとその動きの速さから、いくつかの興味深い可能性が推測される。

まず、そのクジラが売り注文を300ドルに設定し、最終的に約930万ドルを持ち帰ったことは明らかだ。この種の投売りは投資戦略として全く健全であり、元々コインを買った価値がずっと低かった場合はなおさらだ。買い注文が殺倒したそのスピードは、以前の平均価格よりずっと下がってもよいという市場の意志の表れだ。Redditのユーザー、modelessはこう指摘する:

私には非常に明快だ。アーリーアダターの誰かが300ドルを限界値だと判断した。機会を逃がす前に自分の900万ドルを現金化したかった。そいつはこの種の大金を扱う経験に乏しい、なぜなら金持ちだったことなどなく、単に運が良かっただけだから。市場外で売るコネを持っていないので、知っている方法、必ずうまくいく方法を使うことにした。それが、Bitstampで相場以下の売り注文を出すことだった。より洗練された市場戦略を知っていれば、もっと儲けられたかもしれないが、知ったことではない。900万ドルを受け取り、どこかのビーチで余生を送る。
それがもし私がたった今3万BTC持っていた時にすることだ。みんなもそうに違いない。

別の見方をすると、クジラは市場をあふれさせることによって価格を下げ、その結果市場の信頼が危うくなったところで、コインを安値で買いたかったのかもしれない。現時点ではどの戦略が用いられているのか定かではないが、2~3日中に同じサイフから同じ量で買い戻しが起きない限り、何が起きたかはわかるだろう。今わかっているのは、価格は小刻みに上がってはいるが、まだ森林からは抜け出してはいないということだ。そして、別のクジラが出てこない限り価格は変動を続け、モグラ叩きのように上下する価格が、Bitcoin集団を翻弄し続けるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook