5年前にBoston Dynamicsから2足歩行ロボット、Petmanが登場したとき、安全のために頑丈なケージで囲んでおくこと が必要だっった。2年前のAtlasは平地を歩くときでもテザリングワイヤーが接続してあった。
ところが、最新のロボットは人間でも苦労するような障害物でも難なく飛び越え、駆け上がってしまう。
今朝(米国時間10/11)、Boston DynamicsはAtlasの最新のデモを撮影したビデオを公開した。
Atlasは小走りにやって来るとまず丸太を飛び越える。続いて40センチの段差を3度続けてジャンプして1メートル20センチの高さの台に上る。
人間サイズの重いロボットに2足歩行をさせることができる会社は少ない。そのロボットにパルクールをさせるとなれば途方もない難事業だ。Atlasは踏み切ってジャンプするときに重心を巧みに移動させて勢いを維持し、顔面制動したりする気配もみせず、滑らかに次のジャンプに続けていく。これは非常に高度な制御技術だ。
真後ろから写したビデオを見ると、箱は横にずらせて設置してあり、ジャンプの際にAtlasは前だけでなく横にも移動しなければならない。9秒以降のスローモーション動画を見るとよくわかるが、Atlasは腰と脚を微妙に曲げてこれを達成している(Boston Dynamicsが以前公表した数字によるとAtlasの体重は80キロだ)。
以前は「おやおや、ロボットが人間みたいに走ろうとしている」と笑っていたのが、今は「私にはあんなことはとても無理だ」に変わってきた。
さてBoston Dynamicsが次に目指しているのはどんなことだろう? われわれは数ヶ月前にバークレーで開催したロボティクスに関するイベントで、Boston Dynamicsのファウンダー、Marc Raibertにインタビューしていろいろ聞いた。その模様は下のビデオで見られる。
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