スマートフォンは今やコンパクト・デジタルカメラ市場を壊滅させつつある。その一方、GoProが10億ドル企業に成長したことは、ハイキングやスノーボードなどアウトドアの活動を簡単に高画質で記録できるビデオカメラには依然消費者が金を払うということを証拠立てている。
しかし撮像素子の感度が上がり、ビデオの手ブレ防止機能もつくなどスマートフォンのカメラが日々進歩しているので、一般消費者は単体のカメラになかなか200ドル以上を払おうとしない。iPhoneを持って行く気にならないような活動をひんぱんに行っているユーザーでなければGoProを買わないだろう。
CENTR Camは元iPhoneのカメラ・チームが創立したスタートアップで、自分の周囲360°で起きていることを誰でも簡単に動画で撮影できるカメラで消費者市場を開拓しようと狙っている。
CENTRは1080pのカメラ4台の画像を合成することで、インタラクティブに視点を変えられるパノラマ動画が撮影できる。これによって「自分の前方で起きていることしか記録できない」というこれまでのカメラの枠組みに革命を起こそうという考えだ。
このパノラマ動画テクノロジーは次世代ビデオを検討している大手メディアの関心も集めている。FOX Sports、National Geographic、DARPAがCENTRと提携しており、ダイナミックな360°映像をスポーツ中継や軍隊における訓練や戦闘の記録に利用する道を探っている。
またCENTRは3D環境での動画撮影に関してOculus VRと話し合いを始めている。
現在CENTRは一般販売を目指してKickstarterでクラウドファンディングを行っている。目標額は90万ドルで現在56万ドルが集まっている。あと2日で締め切りになるので興味ある読者は急いだ方がいい。〔日本版:本体価格299ドルから。外国送料55ドル。出荷は2015年2月を予定〕
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)