Chefは主にITの自動化サービスとして知られているが、今日(米国時間4/1)同社は、継続的で統一的なデリバリのためのサービスChef Deliveryをローンチした。この新しいサービスは企業のdevopsチームに、そのインフラストラクチャとランタイム環境(コンテナなど)およびアプリケーションの、継続的なデリバリを管理するための新しいワークフローを提供する。
Chefのマーケティング担当VP Jay Wampoldによると、このサービスはグローバル2000企業のIT部門がターゲットで、彼らは今、社内社外の顧客たちの期待に応えるために新しいソフトウェア開発技術を採用しつつある、という。彼によると、そういう人たちが今自問しているのは、“高速の開発エンジンにどうやったらなれるか?”、だそうだ。
Chefのチームは既存の顧客たちの話の中にいくつかのパターンがあることを読み取り、それらを精製することによって新しいプロダクトを作れる、と感じた。そのプロダクトは、Chefのこれまでのプロダクトとの相性が良く、DevOps市場における同社のエキスパートとしての能力を拡張するものでなければならない。
Chef Deliveryが基本的に行うのは、インフラストラクチャとランタイム環境とアプリケーションの変化変更を自動化することだ。ただしそれだけではなく、試験の自動化と継続的インテグレーションとデリバリを自動化するためのフレームワークも提供する。それらによりChef Deliveryはデベロッパに、コードの計量的評価方法やパーミッション管理、そして総合的な変更履歴を与える。
Wampoldによるとそれは、同社のまったく新しい新路線ではなくて、それらの新しい能力がChef自身の進化を表している。
彼曰く、“Chefはインフラストラクチャの自動化のためにすでに長年使われているが、3年前ぐらいから継続的デリバリへの関心が大きくなり、その結果、顧客の多くがJenkinsとChefでパイプラインを構築するようになった”。
Chef Deliveryは、Chefのユーザたちが培ってきたベストプラクティスの多くを一つのプロダクトへとまとめている。中でもとくに強調されているのは、Wampoldによると、“より効率的なアプリケーション開発”だ。
おもしろいのは、Deliveryを他社のIT自動化サービスと併用できることだ。同社のプロダクト担当VP Alex Ethierによると、Chef DeliveryはChefに依存していないので、AnsibleやPuppetなどでも使える。
今後は完全なオープンアクセスにしていくつもりだが、当面は招待制のみだ。有料制による一般公開は、今年後半を予定している。