Windows 10Sは、いちばん簡単に言うと、MicrosoftのChrome OSコンペティターだ。Windows RTの精神も引き継いでいるこのオペレーティングシステムは、ダイエットして痩せたWindows 10で、アプリケーションのインストールをロックするという形のセキュリティが加わっている。ハードウェアの要求も低いから、学校などがバルクで買った300ドルのシステムでも十分使える。
でもこのソフトウェアは、説明の仕方がいつもややこしい。しかもそれをローンチしたのがSurface Laptopのハイエンド機だから、ピントも狂っている。しかし今朝(米国時間3/7)は、VPのJoe BelfioreがTwitter上で、この提供物の実体とイメージをすっきりさせるためのプランを発表した。まず、10Sと呼ぶのをやめて、Windows 10の“S Mode”にする。そしてそれは、ふつうの、大きな、Windows 10オペレーティングシステムのオプションとして常備される。
そのツイートは、10Sというブランドをめぐる混乱に関する質問への答だった。その質問は、オペレーティングシステムの教育用バージョンのマーケットシェアを、気にしていた。たしかに質問者は、大きなOSをフォークしたバージョンWindows 10Sの、位置づけについて悩んでいた。
来年のある時点で大きなWindows 10の中に収まるS Modeの機能について、Belfioreは明確に述べていないが、先月本誌TechCrunchが入手したリーク情報はいくつかある。
しかしそれでもなお、そのアップグレード(Windows 10への標準組み入れ)の構造は、混乱している。アップグレードの費用も、オペレーティングシステムのどのバージョンがインストールされているかによって、0ドルだったり49ドルだったりする。
このアップグレードの意味やねらい、そして使い方について、Microsoftがもっとはっきりしたことを言わないと、消費者の不評を買ってしまうのではないか。
今言えるのは、同社がシステムを学校や企業に売り、そしてユーザーはケースバイケースでアップグレードできる、ということだ。