Chromebookの販売が好調。ただし未だに大海の一滴

Chromebookの販売が好調だ。主に北米の教育市場に支えられて売上を伸ばしているが、それでもGoogle OSベースのノートPCは今後5年間、ニッチ商品であり続けるだろうと、Gartnerのアナリストは言っている。

アナリストは、同機が成功する鍵は、クラウドベースのアーキテクチャーが、常にオンラインであることを前提としない他のノートPCに対して何が有利なのかを、ベンダーラがユーザーに提示できるかどうかにかかっている、と言う。つまり、Chromebookはにはその価値を証明して見せるためのキラーアプリが必要だ ― マウンテンビューの広告端末として以上の。

Gartnerは、最新のChromebook予測レポート、Competitive Landscape: Chromebooks, Worldwideで、今年のChrome OS塔載インターネット接続ノートPCの販売台数を、520万台と予測した ― 前年の79%増だ。しかし、2017年の予測販売台数は、ほぼ3倍の1440万台だ。
これと関連して、先月Gartnerは、今年のパソコン出荷台数(ノート、デスクトップ、ウルトラモバイル、ハイブリッドを含む)を計3.08億台、タブレットは2.56億台と予測した。これを見ると、Chromebookは未だにデバイスの大海の一滴にすぎない。

Chromebook成長の理由は、停滞気味のパソコン市場の先に、Chromebookの成長チャンスを見出したメーカーが増えているからだとGartnerは言う。今年、8機種のChromebookが市場に出ているとアナリストは書いている。

Chromebookの初期参入者だったSamsungとAcerは、2013年の二大勢力として、Samsungが170万台を出荷して64.9%の市場シェアを獲得し、Acerは21.4%を占めた(そしてつい先ほど新機種を発表した)。残りを、HP(6.8%)、Lenovo (6.7%)、およびDell (0.3%)が分けあった。

需要面から見ると、2013年には教育市場がChromebook売上の85%を占めた。地域別では、北米が大部分を占め、2013年の総販売台数、290万台のうち82%が同地域で販売された。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。