昨日(米国時間6/26)のI/O基調講演で、GoogleはChromecastにちょっと魅力的な新機能が追加されることを発表した。近く、WiFiにつながっていない友達も、テレビとつながるようになる。同じ部屋にいさえすれば、うまくいくはずだ。
でも、どうやって?
GoogleのRishi Chandraは昨日、新たなWiFiレスペアリングシステムは「様々なテクノロジー」を使用して、Chromecastの近くにいるデバイスを認識すると語ったが、それがどんな技術であるかは明かさなかった。Bluetooth? Googleが作った独自プロトコル? それとも〈マジック〉?
結論を言えば、最後の答に一番近い。少なくとも、マジックに〈みえる〉― 超人的聴力の持ち主以外にとっては。
基調講演後の発表で、もう少し深くしくみを理解することができた。それは超音波 ― 人間の耳には聞こえない。
Chromecastを近くのデバイスからの接続を許可するように設定すると、一意に生成された超音波データを、テレビのスピーカーから発信する。その音波には、スマートフォンがペアリングに必要とするデータがすべてエンコードされている。あなたに音は聞こえないが、スマホには聞こえる。
Chromecast SDKを使っているアプリは、スマートフォンのマイクを使ってこの超音波を聞くことができる。検知されると、Chromecastのペアリングボタンが、WiFiネットワークの時と同じように表示される。
どこかで聞いたことがあるって? Googleのエンジニアたちは超音波ネットワーキングのアイデアを、少なくとも昨年から試行していた。その一方で、昨年9月のTechCrunch Disrupt SFでは、SlickLoginという会社が、2段階認証に超音波を利用する方式を発表した。そして彼らは5ヵ月後にもう買収された?買い手は? もちろん、Googleだ。
[Via GigaOm]
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)