ClipMineは、クラウドソースでビデオにタグと注釈を付けて価値を高める

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こんな経験がよくある:見たいオンラインビデオを開いたら、長さが10分、20分、あるいは30分あると気付いてガックリする。探しているものがほんの一部、ほんのひと言だけの時は特にイライラする。結局、その極く一部を見つけるためにスキップしまくる ― すばらしい体験とは言えない。

新しいスタートアップがそれを解決しようとしている。ClipMineがあれば、検索可能な目次付きビデオが出来上がる。

例えば、これはスタートアップに関連するビデオを集めたものだ。それぞれのビデオを見ると、主要トピックの概要がわかるだけでなく、興味のある部分にジャンプしたり、何かが言及された部分を全部見つけることもできる(ただし、成功率はどれだけそのビデオにタグや注釈が付いているかによる)。

あなたは、Y CombinatorのSam AltmanとAsanaのDustin Moskowitzがスタートアップの設立について話すところを見たい ― しかし、アイデアは既にあるので、それを実現可能な製品に変えるところだけを知りたい。そんな時は、目次の製品セクションを見つけてジャンプすればよい。

ちなみに、ClipMineは独自のビデオプレーヤーを作ろうとしているのではない。代わりにYouTube等のプレーヤーに乗っかって動く(プラグインを入れれば、YouTubeのあるところならどこでもClipMineプレーヤーを使える)。ファウンダー・CEOのZia Syedは、作りたいのは「パーソナーライゼーション・エンジン、即ちビデオエコシステムのためのメタデータレイヤー」だと言った。

初期の注釈は、スタートアップの編集チームが、自動的に注釈を予測する同社のアルゴリズムの助けを借りて作る。誰でもYouTubeやVimeoやDailymotionのURLを入力して注釈を追加したり、既にタグ付けされたビデオにコンテンツを追加したりできる(ただし「荒らし」を呼びそうな人気ビデオのために承認プロセスがある)。

最初の利用で、ClipMineはビデオの反応率を約50%改善したとSyedは言う。さらに、ビデオパブリッシャーは今まで以上のデータを収集できるようになる ― 何人がどれだけの時間ビデオを見たかだけでなく、クリックされた特定のセクションや視聴者が興味を持った話題等。

ClipMineはエンゼル投資家から260万ドルを調達しており、Google取締役のRam SchriramやFacebook副社長のGreg Badros、起業家のAmarjit Gill、およひCadence CEOのLip-Bu Tamらが名を連ねる。

そうだ! もしTechCrunchのビデオに注釈を付けたいという人がいるなら、大歓迎だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。