プログラミング教育の大衆的普及に努める非営利団体Code.orgが、今度は航空会社Alaska Airlinesとパートナーして、コンピューターとインターネットの動作原理を学ぶビデオを機内で上映することになった。Code.orgのCEO Hadi Partoviが、ブログにそう書いている。その連作ビデオは第一回にMicrosoftのファウンダーBill Gatesなどテクノロジー業界のリーダーたちが登場するが、4月からAlaska Airlinesのフライトで次々と上映される。
ビデオの中でBill Gatesはこう言っている: “パソコンでも、スマートフォンでも、ウェアラブルのデバイスでも、インターネットに接続された家庭の電気製品でも、それに自動運転の自動車でも、みんなコンピューターが動かしているから、どれも同じ原理で説明できるんだ。21世紀にはそういう原理を述べているコンピューターサイエンスが、すべての人間が勉強する読み書き算数の仲間になって、子どもも大人もみんながその知識を勉強や仕事に役に立てることができるんだ”。
このほか、これらのビデオでは短いレッスンで、二進数とデータ、デジタル回路とロジック、CPU、メモリー、入力と出力、ハードウェアとソフトウェア、などについて学ぶ。どれも、誰でも理解できるように作られている、とPartoviはブログで言っている。
飛行機に乗ったときに見るだけでなく、Code.orgはこの連作ビデオを中学校や高校のカリキュラムに取り入れるよう、各校区に働きかけている。またネット上でコンピューターサイエンスを教えているKhan Academyにもある。ここのツールを、親や教師が利用してもよい。
Alaska Airlinesで機内エンターテインメントを担当しているマネージャーのDavid Scotlandはこう語る: “ぼくらがいる太平洋側は、ウェストコーストというより今では上から下まで“テクノロジーコースト”だからね、まるでイノベーションが毎日ご近所で起きてるようなもんだから、その光景を見るだけでなく恩恵にも与っている。Code.orgの新しい連作ビデオは、エンターテインメントのように楽しくて分かりやすいストーリーでコンピューターの原理や基礎をわれわれ全員に教えてくれる。このパートナーシップでCode.orgのビデオを見るゲストは、最終的に4000万人以上にはなるから、とても嬉しいよね”。