Codecademyがサイトのデザインを刷新; 中上級コース, 職業的プログラミング教育にも進出

ニューヨークで2年前にスタートしたCodecademyは、今ではオンラインのプログラミング入門教育の代名詞だ。

その間同社もさまざまなことを学び、そして今日は、新しいデザインのWebサイトを立ち上げ、入門段階だけでなく中上級のプログラミング教育もできる新しいフレームワークを導入した。

それはある意味で同社の、職業教育としてのプログラミング教育、に向けての第一歩、と言えるかもしれない。つまりそれには、有料の教育サービスによる、プログラミングの特訓クラスやコースワークが含まれ、またプログラマやデベロッパにとって、オンラインでプロフェッショナルな教育を継続的に受けられる“プログラミング教育のワンストップショップ”という性格も持つ。

同社の協同ファウンダZach Simsはこう語る: “いちばんとっつきやすいプログラミング入門サイトとしてスタートしたが、今では入門レベルよりやや上の、プログラミングのより高度な概念も教えていきたいと思っている”。

Codecademyの累積受講者は2400万を超えているが、同社は今、卒業後の彼ら新人プログラマたちの、スキルや職業などの現状を調べている。

Simsによると、新しい中上級コースは、生徒各自がAirbnbのサイトを自分で一から構築する、という課題を軸に展開される。それは、これまでの入門初等教育のやり方とはまったく違う。

SimsがCodecademyのブログに書いているところによると、新しいカリキュラムの最初のコースには、“コードブロック”というものの体験的実験的学習、Webページの各部分を実行時に動的に変化させる方法、そしてWeb開発で使われるプロフェッショナルな技術用語の学習などが含まれる。

同社によると、生徒たちはこの新しい教育フレームワークを利用して、新しい社会的および職業的機会をつかむことができる。またそれは、大学や企業、雇用者と被雇用者のネットワークなども仲間に入れた、より広範な職業教育と雇用創出のためのフレームワークを作っていきたい、とする同社の大きなビジョンの、実現に向けての第一歩でもある。

Codecademyは今、世界中の教育者たちに働きかけて、正規教育へのプログラミング科目の導入を進めている。すでにシンガポールとイギリスとマレーシアでは、中学でのCodecademy方式の採用が決まった。とくにイギリスでは中学と高校の両方で、Codecademyのコースが正規カリキュラムに導入される。

これからのCodecademyは、プログラミングの学習者だけでなく、Web開発やプログラミングの職や人材を探している求職者/求人者などからも共有される、人材バンク的な性格も持つようになる。

 

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。