CRMのコンタクト情報を商談成立確率の高い充実した見込み客リストへ育てるInsideView, $19Mを調達

客先のCRMにいろんな情報をプラスして営業やマーケティングのツールに仕立てるInsideViewが、Split Rock Partnersが仕切るラウンドにより1900万ドルを調達した。既存の投資家Emergence Capital、Foundation Capital、Rembrandt Venture Partnersらもこの投資に参加した。これでInsideViewの総資金は4640万ドルになった。

同社はおよそ3万のソースからデータを集める。Twitter、Facebook、Reuters(ロイター通信)、SEC(証券取引委員会)の提出書類、などなど。そしてそれらのデータを同社のAPIに通し、企業のマーケティングや営業環境にフィードする。

たとえば、企業はInsideView for Marketingを利用して接触先の肩書きなどのデータを見つけ、その見込み客のプロフィールを充実させる。データはその企業のCRMシステム内で提示され、そのシステムを支えるデータベースに入る。InsideViewの営業ツールが加える情報により営業は、見込み客についてより多くのことを知る(服のサイズとか…)。

このサービスはさまざまなCRMプラットホームのデータモデルに対応している…Microsoft Dynamics、Salesforce.com、Sugar CRM、などなどのメジャーなCRMプロバイダだ。データを各プラットホームに統合するとき同社は自然言語処理(NLP)を使用してデータを整理し、Hadoopのようなオープンソース製品や関係データベースや特製のNLPライブラリに収める。

InsideViewはいわばコンタクト情報システムの現代版で、当時はなかったAPIの力、NLPを利用する多様なシステムへのデータ供給能力などをフルに活用する。同社の競合他社であるHarte-Hanksは、やはりマーケティングや営業を助けるデータの供給によって一財産を築いた。

また、新たな競合相手としては、ビッグデータ分析のビジネス利用を進めている連中がいる。それら各社の差別化要因はさまざまだが、とくに重視されるのはスピードだ。ルートセールスの人たちが正しい情報に基づいた見込み客リストを持てば、営業の効率は一挙にアップする。すなわち、商談をまとめるスピードがアップする。ドアを開けた途端に商談が成立するなら、それが最高だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))